NECは2021年4月28日、プライベートLTEシステムの新製品を発表した。アクセスポイントとコントローラで構成する。1.9GHz周波数帯を使った自営通信用TD-LTE規格「sXGP」に準拠した製品である。今回の新製品は、sXGPの新周波数チャネル(2020年12月から利用可能)を利用する。これにより、同じ周波数帯を用いる自営PHSなどと干渉することなく利用できるようになった。販売目標は、2025年度までに累計1000システム以上である。
NECは、プライベートLTEシステムの新製品を販売開始した。アクセスポイントとコントローラで構成する(写真1)。1.9GHz周波数帯を使った自営通信用TD-LTE規格「sXGP」に準拠した製品である。病院、工場、倉庫などで音声通話やデータ通信のための自営ネットワークを構築できる。
写真1:sXGP対応アクセスポイント(写真左)と、sXGP対応APコントローラ(写真右)(出典:NEC)拡大画像表示
sXGPの特徴は、利用にあたって免許が要らないにも関わらず、無線LANなどと比べて外来ノイズが少なく安定して通信できる点である。この一方で、同じ周波数帯を用いる自営PHSやDECT(デジタルコードレス電話)と干渉してしまうデメリットがあった。自営PHSやDECTをすでに導入している場合は利用が困難な場合があった。
NECが今回販売を開始した新製品は、sXGPの新周波数チャネル(2020年12月から利用可能)を利用する。これにより、自営PHSやDECTと干渉することなく利用できるようになった(図1)。出荷済みのNEC製sXGP準拠アクセスポイントについても、ソフトウェアのアップデートによって新周波数チャネルを利用できる。
図1:自営PHSやDECTと干渉しない新周波数チャネルを使えるようにした(出典:NEC)拡大画像表示
新製品ではさらに、VLANを使えるようにした(図2)。通信可能なグループを複数に分けて運用できる。音声用途、カメラ用途、センサー用途など、用途ごとにVLANを分けることで、セキュリティやネットワークを柔軟に設計できる。また、APN機能を拡充し、接続できる端末をテナントごとに制御できるようにした。
図2:複数拠点ごと、APNごとにVLANを切れるようにした(出典:NEC)拡大画像表示
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