[調査・レポート]

世界のCEOが経営課題として直視する「デジタル能力」─ガートナーのグローバルCEO調査

6割が「今後2年間の経済は上向き」ととらえ、デジタル能力による成長を追求

2021年5月14日(金)IT Leaders編集部

米ガートナーは2021年5月11日(米国時間)、CEO/経営層を対象にしたグローバル調査「2021 Gartner CEO Survey」の結果を発表した。2020年から2021年にかけての経済情勢を尋ねた設問では、60%のCEOが拡大すると回答した。また、35%のCEOが売り上げは早ければ2021年に2019年の水準まで回復するか、それ以上になると予測している。調査結果の概要を、ガートナー ジャパンが同年5月13日に紹介した。

 米ガートナーは2020年7~12月に、世界のCEO/経営層を対象にグローバル調査「2021 Gartner CEO Survey」を実施した。北米、欧州・中東・アフリカ、アジア太平洋地域におけるさまざまな業界・売上高・規模の企業に属する465人の現役CEOおよび上級ビジネス幹部から回答を得て集計を行った。

図1:ビジネス上の最優先課題を回答する際に「デジタル」という単語を自発的に使用するCEOが増加している(出典:ガートナー ジャパン)図1:ビジネス上の最優先課題を回答する際に「デジタル」という単語を自発的に使用するCEOが増加している(出典:ガートナー ジャパン)
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 同調査では毎回、今後2年間(今回は2021~2022年)、自社の戦略的なビジネスにおける最優先課題の上位5項目を自由記述式で尋ねている。図1のグラフが示すとおり、回答に「デジタル」の言葉を含めるCEOが2014年以降、増え続けており、今回の調査では5人に1人の高い割合となっている。また、2021年にCEOが投資の増額を予定する唯一のカテゴリーは「デジタル能力」だった(関連記事日本のデジタル活用スキルの自己評価は9カ国中最下位、在宅勤務で生産性が低下─ガートナー)。

 この設問で、最優先課題と挙げたCEOが最も多かったのは「成長」である。成長の要因としての「売り上げ」を挙げたCEOは、業界・規模に関わらず大幅に減少している。一方で、「新規市場」の回答は著しく増えている。「多くのCEOは、かつて有効だった戦略によって売り上げを単純に増加させていくことが難しいと考えている」とガートナーは分析している。

 2番目に優先する課題は「テクノロジー関連の変更」だった。CEOは、自社の業界に最大の影響を及ぼす具体的なテクノロジーとしてAIを挙げている。また、30%以上のCEOは、「量子コンピューティングは長期的なビジネス計画に大いに関連するものの、具体的なイメージはつかめていない」と回答している。

 「ブロックチェーン、5G、AI、量子コンピューティングは、新たな米中経済摩擦の最前線にあるテクノロジーである。CEOの3分の1は、これらを巡る米中貿易紛争の激化が、自社のビジネスにとって重要な懸念材料であると考えている」’ガートナー)。

●Next:M&A戦略、顧客行動の変化予測、社会的公正へのスタンスは?

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