[新製品・サービス]
TIS、施設見学会・イベントをオンラインで開催できる「XR Campus - ツアー」を発表
2021年6月7日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
TISは2021年6月7日、360度カメラで撮影した映像素材を利用して、施設の見学会・イベントなどをオンラインで開催できるバーチャルイベントサービス「XR Campus - ツアー」を発表した。2022年4月に正式版を提供する予定。参加者は、PC/スマートフォンの専用アプリから自身のアバターを使い、1人称視点でツアーに参加する。同時に50人程度の参加者が同一の空間に参加できる。2021年6月下旬から、リアルタイム配信機能など一部の機能を制限したトライアル版(税別99万円から)を提供する。トライアル版の申し込みは2021年6月8日から同年9月末まで。
TISの「XR Campus - ツアー」は、施設の見学会・イベントなどをオンラインで開催できるバーチャルオフィス/バーチャルイベントサービスである。360度カメラで撮影した映像素材を基に、自由に動き回って見学できる仮想空間を作成できる。こうして作成した空間に、参加者は自身のアバターで参加し、空間内を移動しながら、開催者や参加者の間でコミュニケーションをとることができる(写真1)。
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XR Campus - ツアーによるバーチャル見学会・イベントに、参加者は、PC/スマートフォンの専用アプリ「XR Campusツアーアプリ」を使って参加する。視点は自分の姿が見えない1人称視点を採用しており、参加者は自分の目線で空間内を見学し、自由に動き回ることができる。鏡を目の前に置くことで、自分のアバターを確認することもできる。
参加者が利用できるコミュニケーション機能として、マイクによる音声発話とチャット画面によるテキストチャットを用意している。バーチャルイベントに参加している全体に対して、音声やテキストでメッセージを発信できる。また、リアクションボタンによって、自身のアバターの周囲に感情を表すマークを出す機能も備わる。ジャンプボタンを押すと、自身のアバターがその場でジャンプする。
TISは、同サービスの正式版を2022年4月にリリースする予定。これに先立ち、2021年6月下旬から、リアルタイム配信機能など一部の機能を制限したトライアル版を提供する。トライアルサービスの申し込みは2021年6月8日から同年9月末まで。トライアル版の価格(税別)は99万円から、360度動画をユーザー側で用意する場合は45万円からとなっている。
トライアルサービスでは、バーチャルイベントの開催時間が1イベントあたり最長90分程度で、データ量は1GB以内の制限がある。開催可能回数は、1回の催行時間によって異なり、1回90分の場合は最大5回(30日以内)。同時最大利用人数は、1回に50人程度(主催者と参加者の総数)。360度動画の撮影サービス(20分×3本が目安)を提供する。
なお、XR Campus - ツアーは、XR技術で作成した空間上で目的に応じたコミュニケーションを可能にする「XR Campus」の1サービスである(図1)。TISは、XR Campus - ツアーのほかにも、店舗イベントを実施するためのイベントサービスなどを順次リリースしていく予定である。
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