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クラウドDWH「Snowflake」に開発者向けの新機能、SQL Web APIやJavaユーザー定義関数など

2021年6月9日(水)IT Leaders編集部

データウェアハウス(DWH)のクラウドサービス「Snowflake」を提供する米Snowflake日本法人は2021年6月9日、今後Snowflakeに実装する新機能群を発表した。JavaやScalaなどの実行機能やJavaユーザー定義関数、REST API(Web API)によるSQLリクエスト実行機能など、DWH側で動作するアプリケーション開発・実行環境を強化する。これらの機能について、近日中にパブリックプレビュー版を公開する。

 「Snowflake」は、クラウド型で利用できるデータウェアハウス(DWH)である。SQLでアクセスできる。AWS(東京リージョンを含む)、Azure、Google Cloudの各クラウドサービス上で利用できる(関連記事クラウドDWH「Snowflake」が初の国内リージョン対応、AWS東京リージョンで利用可能に)。

 特徴は、データを格納するストレージと、DWHのクエリーを実行するサーバー(仮想ウェアハウス)を、独立したリソースとして分離していること。データをストレージで一元管理しながら、個々のアプリケーション単位でDWHを作成できる。負荷状況に合わせてサーバーとストレージのそれぞれを独立して拡張できる。

 米Snowflakeは今回、年次プライベートイベント「Snowflake Summit」で、Snowflakeの新機能群を発表した。データベース/アプリケーション開発者向けに、業務ロジックやアプリケーションの開発・実行環境となる、いくつかの機能を実装する。これらは現在プライベートプレビュー版の位置付けであり、近日中にパブリックプレビュー版を公開する。

 (1)新機能の1つ「SQL API」は、REST API(Web API)でSnowflakeにSQLリクエストを投げられる機能である。データベースクライアントアプリケーション側には、データベース接続用のドライバが必要ない。

 (2)新機能の1つ「Java UDF」は、Java言語でユーザー定義関数(UDF)を作成できる機能である。データベース側で動作する業務ロジックを記述できる。

 (3)新機能の1つ「Snowpark」は、Snowflakeで使えるようになる新たな開発環境である。Snowflake上で動作するアプリケーションを、使い慣れた開発言語で開発できる。まずは、Java言語とScala言語を利用できるようにする。

 (4)新機能の1つ「非構造化データ」は、非構造化データをデータベースで扱えるようにする。構造化データと半構造化データを同時に処理できるとしている。

 ガバナンス(内部統制)機能も追加する。このうちの1つ「クラシフィケーション(分類)」は、指定したテーブルに含まれる個人情報を検出してタグ付けする。このタグを利用してデータへのアクセスを制御できる。もう1つの機能「匿名化ビュー」は、個人情報を保護しつつ分析できるようにする。

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