豆蔵は2021年6月24日、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む組織に向けて、それを推進する人材の育成を支援するサービスの提供を開始した。オンラインの教育プログラムに加えて、プログラム終了後も獲得した知識の定着と成長をコミュニティ活動で支援する。
豆蔵は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する人材の育成支援サービスを提供開始した。同社が以前より提供するDX推進人材育成プログラムのオンライン版を提供するのに加えて、受講終了後も獲得した知識の定着と成長を確実にする「交流と発信」のコミュニティ活動を通じて支援する(図1)。
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これまで集合対面形式で提供してきたプログラムを、オンラインでの実施形式に合わせてリニューアルしている。「産学連携と実ビジネスのなかで得たコンサルタントの知見を活用した研修をeラーニング化した。演習やウェビナーも活用した伴走型の研修によって、知識の獲得から実践力の獲得につなげる」(同社)
例えば、データ分析プロジェクト体験コースでは、企業内業務のデジタル化やデジタルデータの活用による変革のため、データサイエンスプロジェクトの全体像や実データを用いた分析手法を理解させる。これにより、データ分析プロジェクトに参加した際に、プロジェクトゴールを意識しながら行動できるようになる。
知識獲得の研修では、ビジネス上の課題を数理問題に置き換えてプロジェクトの目標設定を行う方法を学ぶ。また、事例を読み解いて、データ分析の流れを自身の身近な課題で考えられるようにする。データ活用プロセスとして、基本的なデータの加工や可視化の手法も学ぶ。
実践力を育成する研修では、演習用データを用いて、課題解決型の分析プロジェクト演習を行い、一連の作業による成果物を作成する。演習課題に対して分析計画の立案から分析と評価、分析結果の発表までを行う。データ分析の試行錯誤から結果の評価について、豆蔵のデータサイエンティストが伴走型で演習実施を支援する。
受講後は、プログラム修了生として、同社が主催するコミュニティ活動や修了生の自己研鑽活動に参加する「場」を提供する。他者や熟達者の考えを知る機会を持つことで、「研修で習得した知識をすぐに活用するプロジェクトへの参加機会が少ない」という課題に対応できるようになるとしている。
今後の予定として、豆蔵が開発した対話型AIエンジン「MZbot」を利用し、教材や指定サーバー上の文書検索を行う。これにより、受講者の振り返りや学習を支援する。また、受講者の活動履歴を集計・分析して習得知識を可視化する。これにより、受講者の自律的な成長や組織活性化につながるようにする。