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インターコム、IT資産管理・PC操作監視「MaLionCloud」にWeb APIを追加、PC操作ログを取得可能

ログオン/ログオフ時刻データを勤怠管理に活用

2021年7月1日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターコムは2021年7月1日、IT資産管理・情報漏洩対策クラウドサービス「MaLionCloud(マリオンクラウド)」の新版Ver.6.3を発表し、同日に提供を開始した。新版では、MaLionで管理しているPCの操作ログを、Web APIを介して取得できるようにした。例えば、PCのログオン/ログオフの時刻データを取得して勤怠管理に役立てるなどの用途に利用できる。

 インターコムの「MaLionCloud(マリオンクラウド)」は、IT資産管理と情報漏洩対策を中核としたクライアント管理ソフトウェアである。WindowsまたはMacのクライアントPCに専用のエージェントソフトをインストールして管理する。エージェントは、クライアントPCからデータを収集し、VPN接続を介してクラウド上のサーバーに転送する(関連記事インターコム、IT資産管理「MaLionCloud」を強化、勤怠データ連携で残業の把握を容易に)。

 主な機能は、IT資産管理(インベントリ情報収集とソフトウェア配布)と、情報漏洩対策(クライアント操作の監視と制御)である。IT資産管理では、各PCにどのようなソフトウェアがインストールされているのかを把握・管理する。古いバージョンのソフトウェアを使っているPCに対して、新バージョンを配信して更新するといった運用ができる。

 新版のVer.6.3では、MaLionで管理しているPCログのデータを、Web APIを介して取得できるようにした(図1)。例えば、PCのログオン/ログオフの時刻データを取得して、勤怠管理に役立てることができる。

 インターコムによると、勤怠管理システムを提供する各社からの要望を反映したという。これまでもCSVファイルを介してデータ連携が行えたが、Web APIにより、より容易に連携できるようにした。

図1:IT資産管理・情報漏洩対策クラウドサービス「MaLionCloud」にWeb APIを追加した(出典:インターコム)図1:IT資産管理・情報漏洩対策クラウドサービス「MaLionCloud」にWeb APIを追加した(出典:インターコム)
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 また、テレワーク用に支給したPCが、実際にどこから接続されているのかを、一覧で確認できるようにした。社内からの接続に使うIPアドレスをMaLionCloudに設定しておくことで、端末一覧画面に「社内」と「社外」のどちらで接続しているのかを表示する。管理画面から社員の勤務場所を把握できる。

 加えて、PC内にある共有フォルダを可視化する機能も備わった。「どのPCの(だれが)」「どのフォルダが」「どのPCに(だれに)」共有されているのかを一覧で表示する。情報漏洩が発生した際、収集したログをたどることで、原因究明に利用できる。

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