[市場動向]

みずほ銀行とゼンリン、年収・支出などの統計と地図情報を組み合わせたビッグデータプロジェクト

2021年7月14日(水)IT Leaders編集部

みずほ銀行とゼンリンは2021年7月13日、法人向け統計データ流通に向けたビッグデータプロジェクトを開始すると発表した。みずほ銀行が保有する年収や支出などに関する統計加工データと、ゼンリンが保有する地図情報データを組み合わせたビッグデータから価値創出を目指す。

 みずほ銀行とゼンリンは、法人向け統計データ流通に向けたビッグデータプロジェクトを開始する。みずほ銀行が保有する統計加工データ(年収データ、支出消費データ、ATM利用状況)と、ゼンリンが保有する地図情報データを組み合わせて、法人向け統計データ流通に向けた価値創出を目指す(図1)。

図1:みずほ銀行とゼンリンは、法人向け統計データ流通における実証実験を実施する(出典:みずほ銀行、ゼンリン)図1:みずほ銀行とゼンリンは、法人向け統計データ流通における実証実験を実施する(出典:みずほ銀行、ゼンリン)
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 人々の移動や消費行動に関するより高度な可視化を通じ、地域特性に合ったサービスの創造や、住みやすい街づくりの計画策定、街づくり後の当該地域の経済活動の把握を可能にする。これにより、地域活性化や社会課題の解決を支援していくとしている。

 みずほ銀行は、2020年5月の銀行法改正に伴い、銀行の付随業務としてデータ提供ビジネスの取り扱いが可能となったことを受け、2020年11月から、法人向けに統計データの流通サービス「Mizuho Insight Portal(Mi-Pot)」を開始している(図2)。

図2:「Mizuho Insight Portal(Mi-Pot)」による支出・消費統計の例(出典:みずほ銀行)
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 ゼンリンは、多様な地図情報の整備・提供を行うとともに、世の中に流通している様々な情報を組み合わせることで、多様化する社会のニーズに対応した、新たな価値の創造とビジネスの拡大に取り組んでいる。

 プロジェクトでは、移動や消費行動におけるビッグデータの可視化・正規化の提供を通じて、地方創生への貢献や、各産業における新たな価値創造の支援を目指す。地域経済発展への寄与や、各産業におけるビッグデータの活用、データドリブンな意思決定支援などにおけるパートナー企業との共創に取り組むという。

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