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マクニカ、大規模ECの商品管理を支援するAI「CrowdANALYTIX for EC」

2021年11月22日(月)IT Leaders編集部

マクニカは2021年11月19日、商品管理支援AI「CrowdANALYTIX for EC」を提供開始した。マクニカの関係会社であるCrowdANALYTIXと共同で開発したサービスで、大規模EC事業者を対象に、購買体験とCVRの向上に直結する商品管理業務における人手不足の解決を支援する。

 マクニカの「CrowdANALYTIX for EC」は、大規模EC事業者の商品管理を支援するAIサービスである。数万を超える商品セレクションを持つ大規模EC事業者を対象に、顧客の購買体験向上とCVR(コンバージョン率。ECサイト訪問数のうち購買に至った割合)向上につながる重要な商品管理業務を自動化する。商品管理業務において重要な3つの要素(商品情報、価格、在庫の管理)にフォーカスし、人手で行う際の課題(人手不足、時間がかかる、精度が低い)を解消する(図1)。

図2:商品管理支援AI「CrowdANALYTIX for EC」の導入効果(出典:マクニカ)図1:商品管理支援AI「CrowdANALYTIX for EC」の導入効果(出典:マクニカ)
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 商品情報については、商品登録業務を自動化し、検索性を向上させられる。仕入れ先から提供される様々なフォーマットのデータから必要な商品属性情報を抽出し、商品カテゴリーなどの情報を付与して、構造化データに変換する。自社サイト、競合サイト、外部検索エンジンにおいて、顧客がどのように商品を検索しているかに応じて、商品ページに必要な属性項目やタグ、適切な商品名、フィルター項目、商品カテゴリー体系をレコメンドする。

 商品価格を自動設定する。競合サイトの価格を定期的に取得し、自社商品とマッチングし、競合サイトと遜色のない、優位性のある価格をレコメンドする。

 適性な在庫を実現する機能として、需要を予測する機能を提供する。既存商品だけでなく、商品属性情報を利用することで、新商品の需要も予測できる。人手で予測する場合と比べて、商品ごとなどの細かい粒度で予測する。

 AIは、マクニカの関係会社であるCrowdANALYTIXと共同で開発した。CrowdANALYTIXは、2012年にインド・バンガロールでスタートした創業9年目のAIベンチャー。2万人のデータサイエンティストのスキルと知見をクラウドソーシングモデルで集約し、日米欧のさまざまな規模の企業に、グローバルでカスタムAIソリューションを提供している(図2関連記事データサイエンティスト2万人の英知でAIモデルを構築─AIクラウドソーシングのCrowdANALYTIXカスタムAIをクラウドソーシングで提供、マクニカがAI事業「macnica.ai」を強化)。

図2:CrowdANALYTIXの4つのコンポーネント(出典:CrowdANALYTIX)
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 米国の大手小売業やEC事業者に向けてCrowdANALYTIXが提供してきたノウハウを基に開発した。マクニカは、日本の顧客のビジネス課題を理解した上でカスタマイズ開発を実施し、クラウドサービスとして実装し、モデルの運用・メンテナンスまでをトータルで提供する。

 サービス提供の背景としてマクニカは、EC市場は拡大傾向である一方で、ECサイトにはデータを活用した恒常的な購買体験の向上とCVR向上への取り組みが求められることを挙げる。「ECサイト担当者の業務は多岐にわたり、かつ品揃えを拡大する事業者が多いため、大量の商品管理や施策を行う人材が不足している」(同社)。

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マクニカ / CrowdANALYTIX / EC / クラウドソーシング / インド

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