百貨店の松屋(東京都中央区)は、モバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を導入した。新人研修をオンライン化したほか、売り場スタッフとの情報共有をIT化した。50カテゴリ全250ファイル(このうち、研修動画は7個)をHandbookで共有している。
百貨店の松屋は、モバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を使い、新人研修をオンライン化した。売り場スタッフとの情報共有もIT化した。50カテゴリ全250ファイル(このうち、研修動画は7個)をHandbookで共有している(写真1)。
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松屋はこれまで、年間約1200人におよぶテナント新人スタッフへの集合研修を、週に2回開催していた。今回これをオンライン化した。研修内容を収めた動画コンテンツを作成し、Handbookで共有した。視聴後のアンケートや、クイズ機能を用いたマイクロラーニングによって、研修内容の理解度も見える化した。
集合研修によって、スタッフ同士の接触機会を減らした。研修担当者と新人スタッフの拘束時間も短縮した。また、動画コンテンツによって研修内容を均一化し、研修内容の質を高めた。
売り場スタッフとの情報共有もIT化した。これまで紙で共有していた催事、各種キャンペーン、ショーウィンドウ展示商品などの情報をHandbookで共有した。営業企画担当者が週に1回更新する店舗情報を、全17フロアの売り場に所属する約300人のスタッフに対してリアルタイムに共有できるようになった。
なお、Handbookは、モバイル端末を想定した、文書コンテンツの配信サービスである。営業資料、商品カタログ、会議資料、ラーニング教材などを作成/編集し、これをモバイル端末に配信する機能をSaaSで提供する。スマートフォン/タブレットやWebブラウザでコンテンツを閲覧する(関連記事:文書コンテンツ配信の「Handbook」が用途を拡大、360度動画やサイネージなど)。