[新製品・サービス]

日立パワーソリューションズ、設備運用と保守をマシンラーニングで適性化するサービス

2022年1月20日(木)IT Leaders編集部

日立パワーソリューションズは2022年1月19日、計画外停止による影響が大きい社会インフラ設備を対象に、マシンラーニング(機械学習)を用いた設備運用・保守サービスを提供する。設備の状態変化に合わせて分析精度を維持・向上させられるのが特徴である。同年4月1日から提供する。デジタル保守基盤「KamomeX」と保守サービス技術/ノウハウを組み合わせて提供する。

 日立パワーソリューションズは、計画外停止による影響が大きい社会インフラ設備を対象に、設備運用と保守の意思決定を支援するサービスを提供する。特徴は、マシンラーニング(機械学習)の運用機能によって、設備の状態変化に合わせて分析精度を維持・向上できることである。この機能を備えたデジタル保守基盤「KamomeX」に、同社の保守サービス技術・ノウハウを組み合わせて提供する(図1)。

図1:社会インフラ設備の運用と保守を最適化する新サービスの概念(出典:日立パワーソリューションズ)図1:社会インフラ設備の運用と保守を最適化する新サービスの概念(出典:日立パワーソリューションズ)

 サービス提供の背景について同社は、社会活動に大きな影響を持つ施設や設備の運用や保守は、熟練技術者の経験やノウハウに依存している部分が多く、技能の維持が喫緊の課題となっていることを挙げる。「課題解決のために設備診断システムなどが用いられているものの、データ分析モデルの精度が設備の劣化や運転環境、運用基準の変化にともない低下するため、IT技術者の専門的な技術がないと分析精度の維持や向上が図れないといった問題があった」(同社)。

 今回提供するサービスでは、分析担当者の知見や試行錯誤の過程などのノウハウを蓄積することで、従来IT技術者が行っていたデータ分析作業をOT技術者や保守員でも行えるようにする。さらに、これまで標準化が難しかった熟練技術者のOTやITのナレッジをデジタル化する。デジタル化したOTナレッジによって故障の原因を診断し、設備の計画外停止リスクを減らす。

 カスタマイズ性も確保した。データの前処理、後処理などを含む分析フローをローコード開発で構築しているため、診断速度や正確性といったデータ分析の目的やニーズに応じたアルゴリズムの変更を容易にしている。

 別途、予兆診断やO&Mなどの設備保守サービス、日立グループのエネルギー管理システム、設備管理システムなどの各種支援アプリケーションとも組み合わせた提供も可能である。こうして保守を高度化することで、設備の計画外停止リスクや保守コストを低減するとしている。

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