[新製品・サービス]

パナソニック、画像センシングSaaS「混雑状況可視化アプリケーション」を提供

2022年3月15日(火)IT Leaders編集部

パナソニック システムソリューションズ ジャパンは2022年3月14日、画像解析SaaS「現場センシングSaaS」を発表した。最初のサービスとして「混雑状況可視化アプリケーション」を同年3月31日から提供する。価格は要問い合わせで、基本サービス利用料と、カメラ台数ごとのサービス利用料からなる。オプションサービスなども別途用意する。

 パナソニック システムソリューションズ ジャパンは従来、空港や鉄道、道路などの公共システムや社会インフラなどに対して、画像センシング技術を活用した製品・サービスを提供してきた。今回、これらの現場でノウハウを得た画像センシング技術を、簡単に導入できるように「現場センシングSaaS」として提供開始した。

画面1:「混雑状況可視化アプリケーション」の利用イメージ(出典:パナソニック システムソリューションズ ジャパン)画面1:「混雑状況可視化アプリケーション」の利用イメージ(出典:パナソニック システムソリューションズ ジャパン)
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 最初のサービスとして「混雑状況可視化アプリケーション」を提供開始した(画面1)。カメラの画像を解析し、エリア内の人数・混雑度をリアルタイムで計測する。計測結果は、ダッシュボードで表示する。イベント会場や施設などの混雑状況をリアルタイムに把握できるので、混雑回避の支援、イベント実施後の賑わいの効果検証、街空間の回遊性把握による都市計画、などに活用できる。

 従来の技術では、人の全身をカメラ画像から検出することで「人」を認識し、人数カウントや行動解析を行ってきた。しかし、人が重なり合っている状況では、検出に限界があった。これに対してパナソニックは、人の頭部を検出するエンジン「人密集度可視化」技術を開発した。屋外で人が密集している状況でも混雑状況(人数や密集度など)を計測できるようにした。1000人を超える群衆においても、計測できるとしている。

 汎用ネットワークカメラのカメラ画像が使えるため、センシング用途専用の端末(特殊なカメラやセンサーなど)を設置する必要がない。また、すでに現場にネットワークカメラとインターネット回線がある場合は、新たな端末の購入・設置、インフラ整備などの初期コストが不要である。カメラ台数やサービス利用期間に応じて、イベントなど期間を限定した利用にも柔軟に対応できる。

 Webダッシュボードを介して計測結果を一目で確認できる。データを表示する間隔も、1時間単位から1分単位まで選択可能。エリア設定機能によって、特定のエリアの混雑状況を把握可能である(最大5カ所)。データ連携のためのCSVファイルも出力可能。データベースに蓄積されたデータは、Web APIを介して外部アプリケーションなどに連携可能になる。

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