[市場動向]

富士通、1台のノートPCでローカル5Gとパブリック5Gを切り替える実証、今後は小山工場でも実践

2022年3月31日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通は2022年3月31日、1台のノートPCでローカル5Gとパブリック5Gの接続を切り替える実証を行ったと発表した。ローカル5Gとパブリック5Gの両方に接続可能な施設として「FUJITSU コラボレーションラボ」(神奈川県川崎市)で実証した。今後、富士通の小山工場(栃木県小山市)など製造業の実務で活用・実践するとともに、ローカル5Gとパブリック5Gを活用するアプリケーションの開発を進める。

 富士通は、1台のノートPCでローカル5Gとパブリック5Gの接続を切り替える実証を実施した(図1)。今後、富士通の小山工場(栃木県小山市)など製造業の実務で活用・実践する。ローカル5Gとパブリック5Gを活用するアプリケーションの開発も進める。

図1:ノートPCによるパブリック5G/ローカル5G相互接続イメージ(出典:富士通)図1:ノートPCによるパブリック5G/ローカル5G相互接続イメージ(出典:富士通)
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 実証は、「FUJITSU コラボレーションラボ」(神奈川県川崎市)で実施した。同施設には、NTTドコモのパブリック向け5G基地局を設置している。富士通が提供するローカル5Gと、NTTドコモが提供するパブリック5Gの相互接続が可能な検証環境を整備している。

 検証では、nanoSIMに加えてeSIMを搭載可能なノートPCを開発し、nanoSIM(ドコモ5G)とeSIM(ローカル5G)を切り替えた。ローカル5Gエリアとパブリック5Gエリア間の移動時に、SIMを差し替えることなく1台の端末で接続先を切り替えられるようにした。ローカル5Gとパブリック5Gの双方を活用した業務が可能であることを検証した。

 検証用のノートPCは、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が開発した。なお、これまで富士通とFCCLは、ローカル5Gが使えるノートPCを提供していたが、ローカル5Gの電波エリア内でしか5Gを活用できないという課題があった。製造現場の多拠点化などの用途で、ローカル5Gが構築されていない場所でも5Gを活用可能なデバイスや環境の需要があった。

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