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日清食品、完全栄養食の開発に花王の「仮想人体生成モデル」を活用、健康状態を推定して喫食の影響を測る

2022年4月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日清食品は2022年4月20日、完全栄養食の開発や効果検証にあたって、花王が提供する統計モデル「仮想人体生成モデル」を活用すると発表した。アンケート結果などから完全栄養食を利用する人の健康状態を詳細に推定し、その喫食が健康状態に与える影響を自身で具体的に把握できるようにする。将来的には、健康状態に応じて栄養バランスや量をパーソナライズ化した商品・サービスの開発を目指す。

 日清食品は、完全栄養食の開発や効果検証にあたって、花王が提供する統計モデル「仮想人体生成モデル」を活用する。仮想人体生成モデルは、健康診断で得られる身体情報など、人体に関する多種多様な項目値の出現パターンを示す統計モデル。例えば、「特定の身長に対する平均的な体重」のように、ある項目のデータを入力すると、別の項目の推定データを出力する(図1関連記事花王、健康診断や生活習慣の項目値の出現パターンを示す統計モデル「仮想人体生成モデル」を開発)。

図1:「仮想人体生成モデル」が備える多種多様な項目の例(出典:花王、Preferred Networks)図1:「仮想人体生成モデル」が備える多種多様な項目の例(出典:花王、Preferred Networks)
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 日清食品は、仮想人体生成モデルを用いて、アンケート結果などから完全栄養食を利用する人の健康状態を詳細に推定し、その喫食が健康状態に与える影響を自身で具体的に把握できるようにする。将来的には、健康状態に応じて栄養バランスや量をパーソナライズ化した商品・サービスの開発を目指す。

 花王の説明によると、仮想人体生成モデルでは、健康診断で得られる項目だけでなく、ライフスタイル(食事、運動、睡眠など)や性格傾向、日常生活において関心の高い項目などのアンケートで得られる項目を含んだ、多種多様な1600以上の項目を網羅。これらを使って特定の項目値を推定する。例えば、コンピュータ断層撮影(CT)検査をしなくても内臓脂肪量を統計的に推定可能だという。

 日清食品は仮想人体生成モデルについて、「身長、体重のような、測定時に身体的な負担が伴わない項目やアンケート項目など、簡便に入力できるデータから、血糖値のような測定時に身体的な負担が伴い項目を短時間で推定できる点に着目した」としている。

 同モデルを活用して日清食品は、完全栄養食が健康状態に与える影響を、喫食者自身でも具体的に把握できるようにする。花王と共にその検証を進めていくとしている。「将来的には、食の好みやライフスタイルなどに関するアンケート項目や、これまで食との具体的な相関が見えにくかった項目(肌状態や体臭など)から健康状態を推定し、完全栄養食のパーソナライズ化に応用していく予定」(日清食品)という。

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