[技術解説]
何でもあるが、欲しいものは何もない─富士通は“創造なき破壊”への道を突き進むのか
ユーザー視点で富士通の戦略・経営改革を再検証する[前編]
2022年5月17日(火)田口 潤(IT Leaders編集部)
日本最大のIT企業、富士通を長年注視してきたが、混迷の度合いが深まっているとしか思えない。依然として不鮮明な中核事業だけでなく、個々の社員にパーパス(存在意義)の明確化を強いるパーパスカービング、ジョブ型とは呼べないジョブ型人事制度の全社拡大、3年間で12人に増えた外部招聘人材など、社員エンゲージメントに遠心力が働く施策が目立つ。日本のコンピュータ業界を牽引してきた富士通が、「何でもあるが、欲しいものは何もない」企業になってしまう可能性が高まっている。前編・後編の2回にわたって改めて検証を試みる。
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