インターネットイニシアティブ(IIJ)は2023年春、「IIJアカデミー」を開講する。目的は、ネットワーク技術とソフトウェア開発技術に精通したITエンジニアを育成すること。同社が培ってきた開発技術の知見を基に、IT産業の根幹を支えるエンジニアの育成、デジタル社会のさらなる発展への貢献を目指す。2022年11月21日に開催された発表会では、設立の背景や教育プログラムの一例などが説明された。
「社会インフラとなったインターネットを支える人材が足りない!」
1992年の創業から30年にわたり日本のインターネット分野・業界を牽引してきたIIJ。同社が、長年培ってきた知見を基にして、2023年春に「IIJアカデミー」を開講する。
IIJ 代表取締役会長 Co-CEOの鈴木幸一氏(写真1)は、IIJアカデミー開設の背景を次のように説明した。「インターネットは重要な社会インフラとなり、今後も、品質や信頼性のさらなる向上が求められている。その一方で、ネットワークシステムを支えるITエンジニアの不足は大きな社会課題である」。
また、鈴木氏は社会インフラや企業の事業基盤として停止が許されないネットワークシステムが増えたことに触れ、「人材の育成・供給の抜本的な強化、ネットワークとその運用に必要なソフトウェア開発技術についても広く知見を有した人材が求められている」と説明。こうした課題解決を目指すのがIIJアカデミーである(図1)。
受講対象として、リスキリング/リカレントとして学び直したい社会人、ネットワークスペシャリストを目指す学生などを想定する。「学生時代は機会に恵まれず、企業に入社してはじめてネットワークシステムに触るといった若手も増えてきた。ネットワークを発展の初期から理解する先駆者的な当社エンジニアのノウハウを生かし、ネットワークシステムの開発運用業務の高い要求にこたえることができるエンジニアを育成することに貢献したい」(鈴木氏)。
写真1:IIJ 代表取締役会長 Co-CEOの鈴木幸一氏
図1:トップエンジニア育成を目指すIIJアカデミー(出典:IIJ)拡大画像表示
実習に重きを置いた教育プログラム
IIJアカデミーが提供する教育プログラムの概要がすでに示されている。まず、受講者は面談を受けて、IIJが用意する実践課題の中から、自分が身に着けたいスキルに応じた課題を3つ選択。講師と共に受講者の技術力や学習したい技術分野を考慮して個別の教育プログラムを作成する(図2)。講師チームはIIJのサービス開発運用の現場で豊富な経験を積んだ現役社員で構成され、受講者のレベルと課題を踏まえ、個々に合わせた技術習得目標を設定する。そのうえで、実務経験を基に、講義や演習のサポート、アドバイス、フォローアップなどを行う。
教育プログラムは、実際の業務における実習形式が中心となる。講義で必要な理論・知識を習得したうえで、実習を通して課題解決力やケース別の対応力向上を図っていくという。1実習期間は12週間で、受講料金(税込)は20万円(学生は10万円)となっている。
図2:実習概要イメージ(出典:IJJ)拡大画像表示
●Next:大規模設備を運営するIIJならではの実習環境を提供
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