一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は2023年4月18日、「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」の受験者数が、2023年3月末時点で受験者数1万48人となり、試験開始2年9カ月で1万人を超えたことを発表した。3月末時点での合格者数は8195人である。
Python言語は、マシンラーニング(機械学習)、ビッグデータ分析、ネットワークインフラ構築などの分野で使われている。こうした状況を受けてPythonエンジニア育成推進協会は、Python言語に関する4つの認定試験を実施している。
- Python 3 エンジニア認定基礎試験(2017年6月開始):文法基礎を問う
- Python 3 エンジニア認定データ分析試験(2020年6月開始):データ分析の基礎や方法を問う
- Python 3 エンジニア認定実践試験(2022年11月開始):上級エンジニア向け
- PythonZen & PEP 8 検定試験(2022年3月開始):Python言語の作法を問う
同協会が実施している4つの認定試験のうち、初学者向け試験の1つが、Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」である。同協会によると、Pythonを活用して業務効率を高めたい業務ユーザーや、マーケティング部門、経営層・管理職など、幅広い層が受験している。
データ分析試験は、開始後1年が経過した2021年6月末時点で受験者数が3158人と3000人を超えていた。今回、試験開始2年9カ月で1万人を超えた(関連記事:Pythonエンジニア認定データ分析試験の受験者が開始1年で3000人に到達)。
試験は、全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターで受ける。問題数は40問(すべて選択問題)で、試験時間は60分。合格ラインは、正答率70%。出題範囲は、主教材である『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』(翔泳社)から、表1の範囲と割合で出題する。
章 | 節 | 問題数 | 問題割合 | |
---|---|---|---|---|
1 | データエンジニアの役割 | 2 | 5.00% | |
2 | Pythonと環境 | |||
1 | 実行環境構築 | 1 | 2.50% | |
2 | Pythonの基礎 | 3 | 7.50% | |
3 | Jupyter Notebook | 1 | 2.50% | |
3 | 数学の基礎 | |||
1 | 数式を読むための基礎知識 | 1 | 2.50% | |
2 | 線形代数 | 2 | 5.00% | |
3 | 基礎解析 | 1 | 2.50% | |
4 | 確率と統計 | 2 | 5.00% | |
4 | ライブラリによる分析実践 | |||
1 | NumPy | 6 | 15.00% | |
2 | pandas | 7 | 17.50% | |
3 | Matplotlib | 6 | 15.00% | |
4 | scikit-learn | 8 | 20.00% | |
5 | 応用: データ収集と加工 | 0 | 0.00% |