oViceは2023年6月15日、仮想オフィスサービス「ovice」に、データ分析機能「インサイト」を追加したと発表した。ovice上での滞在時間や発話回数、移動回数など、各種のデータを確認・分析可能である。これまでもovice上の各種データを可視化するオプションツール「データダッシュボード」(DDB)を提供していたが、インサイト機能では、提供日次/週次/月次など対象期間の切り替えや、特定の社員に絞ったデータの確認など、より詳細にデータを分析できるようになった。インサイト機能は、oviceの「Team」プランまたは「Business」プランを契約している場合、無料で利用可能である。
oVice(本社:石川県七尾市)の「ovice(オヴィス)」は、オンラインコミュニケーションのための仮想オフィス(バーチャルオフィス)サービスである(画面1)。オフィスのレイアウト図を模した画面上にアバターを配置して利用する。特徴は、現実のオフィスと同じように、自身の分身であるアバター同士の距離に応じて聞こえる音の大きさを変えて、対面のような自然なコミュニケーションを可能にしている点である(関連記事:「リアルで自然なコミュニケーションなら長時間使っても疲れない」─oViceが提案する仮想オフィスの姿)。
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今回、データ分析機能「インサイト」を追加した。ovice上での滞在時間や発話回数、移動回数など、各種のデータを確認・分析可能である。これまでもovice上の各種データを可視化するオプションツール「データダッシュボード」を提供していたが、インサイト機能では、提供日次/週次/月次など対象期間の切り替えや、特定の社員に絞ったデータの確認など、より詳細にデータを分析できるようになった(画面2)。
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インサイトを活用することで確認可能な指標の例を挙げている。
- コミュニケーションの回数(発話回数、会話アプローチ回数、チャット回数を足した回数)
- 発話した回数
- 移動した回数
- 会話のアプローチを試みた回数
- ルームを利用した回数
- チャットした回数
- リアクションした回数
インサイト機能を活用し、発話回数や滞在時間などの各種指標を組み合わせることで、ユーザーの主体性などを分析可能である。このほか、各種指標によって、以下のように、改善のための気づきやヒントが得られる。
- oviceの滞在時間が長い社員がいる場合、業務量は適正か(過重労働になっていないか)
- コミュニケーションが少ない新入社員がいる場合、サポートが必要なのではないか
- 発話回数および移動回数の多い社員は、能動的で組織のコミュニケーションのハブとなり、新しい働き方の推進役になっている可能性が高い
- 発話回数やルーム利用が多い部門には、十分なスペースが割り当てられているか