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[インタビュー]

「リアルで自然なコミュニケーションなら長時間使っても疲れない」─oViceが提案する仮想オフィスの姿

oVice代表取締役/CEO ジョン・セーヒョン氏

2021年11月11日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

「oVice(オヴィス)」は、オフィスと同様のリアルなコミュニケーションを目指したオンライン上の仮想オフィス(バーチャルオフィス)サービスである。2020年8月にサービスを開始し、2021年10月末時点で約1300社が利用している。最大の特徴は、現実のオフィスと同じように、自身の分身であるアバターとアバターの距離に応じて、聞こえる音の大きさが変わること。近くにいる人の声は大きく聞こえ、遠くにいる人の声は小さく聞こえる。これにより、長時間使っていても疲れない自然なコミュニケーションを実現している。2021年10月29日、oVice代表取締役/CEOのジョン・セーヒョン氏に、oViceの狙いとメリットを聞いた。

 「チュニジア出張中の2020年3月、新型コロナウイルス感染症によるロックダウンで帰国できなくなり、テレワークを余儀なくされた。ところが、ZoomやDiscordなど既存のツールによるコミュニケーションは物足りなかった。これらのツールには空間の概念がなかったからだ。だからoViceを作った。oViceはリアルなオフィス体験を追求している」──。oVice(本社:石川県七尾市)代表取締役/CEOのジョン・セーヒョン氏は、oViceを開発した経緯をこう振り返る。

 oViceは、オンライン上に、オフィスのレイアウト図のような2次元マップの仮想オフィス(バーチャルオフィス)を構築するクラウドサービスである(画面1)。仮想オフィスに出勤する社員は、アバター(個々の社員を表現した分身)を使って社員同士でコミュニケーションできる。最大の特徴は、現実のオフィスと同じように、アバターとアバターの距離に応じて、聞こえる音の大きさが変わること。近くにいる人の声は大きく聞こえ、遠くにいる人の声は小さく聞こえるUX(ユーザーエクスペリエンス)にある。

画面1:oViceの仮想オフィス画面。仮想オフィスに出勤する社員は、アバターを使って社員同士でコミュニケーションをとる。会議アイコンをクリックして、その場で会議を始めることもできる(出典:oVice)
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 2020年8月にサービスを開始し、2021年10月末時点で約1300社が利用している。企業が必要とする機能として、オープンスペースでの音声会話だけでなく、必要に応じてビデオ通話機能や会議室なども用意している。2021年10月には、オフィス勤務とテレワークが混在したハイブリッドワークを支援する施策の1つとして、リコーの360度カメラ「THETA」との連携も実現した。現実のオフィスに設置した360度カメラの映像を、oViceの仮想オフィスから閲覧できる。

 表1は、仮想オフィス向けプランとそれぞれの利用料金(税込み)である。契約プランは、仮想オフィスの用途に向いた「継続プラン」と、オンラインイベントを開催する用途に向いた「単発プラン」から選べる。例えば、エントリープラン「Basic」の場合、1スペースあたり月額5500円で、20人までの利用を推奨している。スペースの最大サイズは1200×640ドット、接続可能な最大人数は50人となっている。

表1:oViceの仮想オフィス向けプランの料金(出典:oVice)
プラン Basic Standard Organization Enterprise
推奨利用人数 20人まで 50人まで 150人まで 150人以上
料金(10%消費税込み) 1スペースあたり月額5500円 1スペースあたり月額2万2000円 1スペースあたり月額5万5000円 要問い合わせ(自社ビルのような独自カスタマイズが可能)
スペースの最大サイズ 1200×640ドット 2400×1280ドット 4800×2560ドット
接続できる最大人数 50人 200人 500人

 IT Leadersは2021年10月29日、oViceを率いるセーヒョン氏(写真1)に、oViceの狙いとメリットを聞いた。oViceの仮想オフィスとしての指向を表現するなら、「現実のオフィスと同様のリアルなコミュニケーションの追求」で、周囲の音が自然に聞こえてくる環境を実現している。

写真1:oViceのビデオ通話機能を使ってoViceについて説明する、oVice代表取締役/CEOのジョン・セーヒョン氏(出典:oVice)写真1:oViceのビデオ通話機能を使ってoViceについて説明する、oVice代表取締役/CEOのジョン・セーヒョン氏(出典:oVice)
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オフィス同等のコミュニケーションを仮想オフィスで実現

 セーヒョン氏は、仮想オフィスに必要なことを「これまでオフィスでやっていたコミュニケーションと同じことができること」と指摘する。「オフィスの価値は、1つの場所に皆で集まって、仕事をして、コミュニケーションをとること。仮想オフィスにおいても、リアルなオフィスと同じ体験ができなければならない」(同氏)。

 こうした理由からoViceは、サービスの開発にあたって「リアルなオフィス体験」を追求した。リアルを追求した結果が、近い声は大きく、遠い声は小さく聞こえるUXである(画面2)。「oViceなら、近くで話している人の声に聴き耳を立てるなど、オフィスにいる時と同じリアルなコミュニケーションができる」(セーヒョン氏)。

画面2:oViceの最大の特徴は、現実のオフィスと同じように、アバターとアバターの距離に応じて、聞こえる音の大きさが変わること。近くにいる人の声は大きく聞こえ、遠くにいる人の声は小さく聞こえる(出典:oVice)画面2:oViceの最大の特徴は、現実のオフィスと同じように、アバターとアバターの距離に応じて、聞こえる音の大きさが変わること。近くにいる人の声は大きく聞こえ、遠くにいる人の声は小さく聞こえる(出典:oVice)
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●Next:リアルを追求し、オフィスとリモートの境目も無くす

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