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アサヒビール、生成AIを活用した社内情報検索システムを導入、商品開発や業務効率化に活用

ファイル内の文章・画像を含めて複合的に検索し100字に要約

2023年7月28日(金)IT Leaders編集部

アサヒビール(本社:東京都墨田区)は2023年7月27日、Azure OpenAI Serviceの生成AIを用いた社内情報検索システムを2023年9月上旬に試験導入すると発表した。主にR&D部門の社員から利用を始め、将来的にはアサヒグループ社内に点在している技術情報を集約・整理し、効率的に取得しやすくする。グループの知見を生かした商品開発の強化や業務効率化を目指す。

 アサヒビールは、Azure OpenAI Serviceの生成AIを用いた社内情報検索システムを2023年9月上旬に試験導入する。主にR&D部門の社員から利用を始め、将来的にはアサヒグループ社内に点在している技術情報を集約・整理し、効率的に取得しやすくする。これにより、グループの知見を生かした商品開発の強化や業務効率化を目指す(画面1)。

画面1:生成AIを用いた社内検索システムのデモ画面(出典:アサヒビール)
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 導入する社内情報検索システムは、丹青社が開発したシステム「saguroot」をベースにしている。基本機能として、社内で保有している資料やデータを一括で検索可能である。加えて、生成AIを組み合わせて活用することで検索結果の情報を要約した状態で確認可能である。

 具体的には、Azure Cognitive SearchやCosmos DBを利用して検索する。テキストファイルだけでなく、PDFやPowerPoint、Wordなど各種形式の資料データに対して、ファイル名だけでなく、ファイル内の文章、画像を含めて複合的に検索が可能である。

 検索結果として、サムネイルや資料の概要に加え、Azure OpenAI Serviceの生成AIが生成した100字程度の要約を表示する。これにより、資料データが検索の目的と合致しているかどうか、一目で確認可能である。

 アサヒグループは2023年5月下旬、業務効率化や高度化、生活者インサイトの掘り起こしなどを目的に、生成AIの試行プロジェクトを発足している。生成AIの試行を通して、同技術に関する活用の知見を蓄積している。今後、商品開発だけでなく、全社員の業務効率化を目指して、各種システムへの生成AIの導入を検討していく。

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アサヒビール / Azure OpenAI Service / ナレッジマネジメント / 飲料 / 食品 / 製造 / 生成AI

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