サイバーセキュリティでは以前、機密情報や顧客の個人情報の漏洩・流出など一企業の被害が主に問題視されてきたが、企業間のネットワーク化が密になった現在、被害は1社にとどまらず、波状的に他社あるいは社会全体に深刻なダメージを及ぼすことが間々ある。EUは加盟各国の企業に対して厳格なサイバーセキュリティ対策を求める「NIS 2」指令を出している。1年半後に期限の迫ったこのNIS 2指令だが、ドイツの企業は依然対応に苦慮している。現地の報道から状況をお伝えする。
- > 前へ
- 1
- 2
バックナンバー
- EU議会が可決した「AI規制法」、ドイツ国民から賛否両論:第50回(2024/06/20)
- 欧州委員会が描く次のデジタル産業革命「Industrie 5.0」を読み解く:第49回(2024/04/15)
- ChatGPTを用いた良品/不良品判定─最新AIの活用に積極的なボッシュ:第48回(2024/02/29)
- ドイツの技術者が魅力的と感じる8つの都市、それぞれの特徴:第47回(2023/12/27)
- デジタルで業務を、働き方を変える─ドイツの“先進中小企業”から学べること:第46回(2023/11/06)