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機能テストツール「Autify」にテストシナリオ作成補助機能を追加、ChatGPTが次の操作を提案

2023年9月8日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Autify日本法人のオーティファイは2023年9月7日、機能テストツール「Autify」に、ChatGPTを活用したテストシナリオ作成補助機能「Step Suggestions」を追加したと発表した。Google Chromeの拡張機能として動作する。Webアプリケーション画面の操作をレコーディングする際に、AIが次の操作を3つ提案してくれる。同機能を活用することで、テストのカバレッジを高められる。

 オーティファイの「Autify」は、Webアプリケーションの機能テストを自動化するクラウドサービスである。操作内容を記録したテストシナリオは、Google ChromeでWebアプリケーション画面を操作してレコーディングする。作成したテストシナリオをクラウドで実行し、テスト対象サイトにアクセスする。同時接続して複数種類のWebブラウザでのテストが可能である(関連記事オーティファイ、モバイルアプリの機能テストを自動化する「Autify for Mobile」

画面1:Webアプリケーションの機能テストツール「Autify」で、ChatGPTを活用したテストシナリオ作成補助機能「Step Suggestions」を使っている様子(出典:オーティファイ)
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 今回、テストシナリオの作成をChatGPT(GPT-4)を用いて作業を補助する「Step Suggestions」機能を追加した。Google Chromeの拡張機能として動作する。Webアプリケーション画面の操作をレコーディングしている最中に、次に操作するべき選択肢をAIが3つ提案する。同機能を活用することで、テストのカバレッジ(カバー範囲)を高められる(画面1)。

 AIの提案に従って、要素のクリック、テキスト入力、アサーション(正常に動作するかのチェック項目)の追加を行える。提案項目が適切ではない場合は、項目の横に表示される×印をクリックして提案項目を削除することで、別の提案を表示できる。

 オーティファイは、使用事例のサンプルとして、同社のトップページをテストする場合の例を挙げている。訪問者のメインの動作には「サインイン」や「無料トライアル」が考えられるが、訪問者は必ずしも直接的にサインインのボタンをクリックするとは限らない。ここで、Step Suggestionsを使って同社のトップページを開くと、AIは以下の3つの提案を表示する。

  1. 「Got it」ボタンをクリックして、クッキーの同意を確認し、機能をテストする
  2. 「導入事例」をクリックして、導入事例へのナビゲーション機能をテストする
  3. テスト用のEmailアドレス「test@example.com」を勤務先Eメールの欄に入力してサブミッションの機能を確認する

 この提案に従い、「導入事例」をクリックした場合、訪問者がこのページ上で取る可能性がある次の動作候補として、また新たな3つの提案を表示する。こうした過程を経て、提案された「サインイン」をクリックすると、実際のサインインに必要な項目を、テスト手順として組み込める。

 同社は、「テスト自動化には、エンジニア不足、メンテナンス工数の肥大化、品質保証に十分なテストカバレッジ保証が難しいといった課題がある」と指摘する。実際、Autifyユーザーからは「これまで手作業で検証していたテスト項目を自動化に適した形に設計し直すノウハウがなく困っている」「何をテストすべきか分からない」という声が上がっていたという。

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