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IBM、プログラミングコードの生成AI「watsonx Code Assistant」が利用可能に

AnsibleのIaCコード生成で生産性が20~45%向上

2023年10月31日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米IBMは2023年10月26日(米国現地時間)、コード生成AI「watsonx Code Assistant」が利用可能になったと発表した。生成AIがコンピュータプログラムのコードを生成するツールである。AnsibleのIaCコード生成と、COBOLのJavaへの変換の2つのユースケースを用意している。いずれも2023年に入ってアナウンスしていた機能で、今回利用できるようになった。

 米IBMの「watsonx Code Assistant」は、生成AIを活用してコンピュータプログラムのコードを生成するツールである。IBMの基盤モデル「Granite」を利用している(関連記事IBM、大規模言語モデル「Granite」日本語版を2024年第1四半期に提供、シングルGPUで動作)。

 AnsibleのIaCコードを生成する「watsonx Code Assistant for Red Hat Ansible Lightspeed」と、COBOLをJavaに変換する「同 for Z」の2つのユースケースを用意している。2023年に入ってアナウンスしていた両ユースケースが今回利用できるようになった。

 fpr Ansible Lightspeedは、システム/アプリケーションの構成をコードベースで設定するIaC(Infrastructure as Code)ツール「Ansible」のコードを自動生成する(関連記事AnsibleのIaCコードを生成AIで自動生成、IaCコードのイベント駆動を実装─レッドハットが新機能を説明)。

 エディタのプラグインとして動作し、Ansibleに行わせたいシステム管理の内容を人間の言葉で指示すると、ベストプラクティスとして推奨する自動化タスクを生成する。トレーニングを受けなくても、タスクリストのAnsible Playbookをより効率的に作成できるとしている(画面1)。

画面1:コード生成AIを使ってIaCツールであるAnsibleのコードを生成している様子(出典:米IBM)
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 同ユースケースの技術プレビューに約4000人の開発者が参加した。AIが生成した推奨コンテンツの平均採用率は85%(2023年7月27日~10月23日の期間で、4万1000件以上の推奨に基づく)に上る。生産性が20~45%向上したという。

 もう1つのfor Zは、メインフレームで稼働しているCOBOLアプリケーションをJava言語に変換する(関連記事米IBM、生成AIを用いてCOBOLをJavaに変換する「watsonx Code Assistant for Z」)。

 COBOLをそのままJava構文に変換するのではなく、オブジェクト指向を意識した一般的なJavaコードを生成する。将来のリリースでは、動作を検証するためのテストケースを自動で生成する機能を追加する(画面2)。

画面2:コード生成AIを使ってCOBOLをJavaに変換している様子(出典:米IBM)
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IBM / Watson / 生成AI / IaC / Java / COBOL / watsonx

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