[新製品・サービス]
米IBM、生成AIを用いてCOBOLをJavaに変換する「watsonx Code Assistant for Z」
2023年8月23日(水)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
米IBMは2023年8月22日(米国現地時間)、COBOL/Java変換ツール「watsonx Code Assistant for Z」を発表した。同年第4四半期に提供を開始する。メインフレーム「IBM Z」で稼働するCOBOLアプリケーションを、生成AIを用いてJavaに変換する。
米IBMの「watsonx Code Assistant for Z」(画面1)は、メインフレーム「IBM Z」上で稼働するCOBOLアプリケーションを、生成AIを用いてJavaに変換するツールである。2023年第4四半期に提供を開始する。
画面1:COBOL/Java変換ツール「watsonx Code Assistant for Z」の操作画面例(出典:米IBM)拡大画像表示
IBMのコード生成用基盤モデル「watsonx.aiコードモデル」を使う。1兆5000億トークンで学習した115のプログラミング言語の知識を有している。パラメータ数は200億で、コード生成用の基盤モデルとしては最大級だとしている。
同社によると、COBOLをそのままJava構文に変換するツールは保守が困難であり、Java開発者が認識できないコードを生成する可能性がある。これに対してwatsonx Code Assistant for Zは、オブジェクト指向を意識した一般的なJavaコードを生成する。COBOLアプリケーションの残りの部分(CICS、IMS、Db2)や他のz/OSランタイムと相互に運用可能である。
同社の調査では、ユーザー企業は今後2年間で、アプリケーション資産をゼロから再構築するよりも、既存のメインフレーム資産を活用する可能性が12倍高くなることが示されている。「しかし同時に、この調査では組織にとっての第一の課題はリソースとスキルの不足である」(同社)。
「COBOLは、世界中の組織で多くの重要なビジネスや業務プロセスを支えている。watsonx Code Assistant for Zは、他のアプローチと比較して高品質のJavaコードを生成する」(IBM)。同社は変換対象の潜在COBOLコードは数10億行に上ると推定している。
●Next:モダナイゼーションの各ステップに新設計のツールを提供
会員登録(無料)が必要です
-
AI時代の“基幹インフラ”へ──NEC・NOT A HOTEL・DeNAが語るZoomを核にしたコミュニケーション変革とAI活用法
-
加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
-
14年ぶりに到来したチャンスをどう活かす?企業価値向上とセキュリティ強化・運用効率化をもたらす自社だけの“ドメイン”とは
-
-
-
-
生成AIからAgentic AIへ―HCLSoftware CRO Rajiv Shesh氏に聞く、企業価値創造の課題に応える「X-D-Oフレームワーク」
-
-
-
「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」
-
BPMとプロセスマイニングで継続的なプロセス改善を行う仕組みを構築、NTTデータ イントラマートがすすめる変革のアプローチ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-





