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第一生命、「AI活用プラットフォーム」の構築に着手、生成AIで業務レポートを作成

2023年11月1日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

第一生命保険(本社:東京都千代田区)は2023年11月1日、ChatGPTなどの生成AIを業務に活用するためのシステム基盤「AI活用プラットフォーム」の構築に着手すると発表した。エクサウィザーズのAIアプリケーション開発ツール「exaBase Studio」を採用し、IT部門がAIアプリケーションを内製する。現在、業務レポート/書類の雛形を作成するアプリケーションの開発と実証に取り組んでいる。2024年内に社内展開を始める予定である。

 第一生命保険は、ChatGPTなどの生成AIを業務に活用するためのシステム基盤「AI活用プラットフォーム」の構築に着手する。自社の要件に沿ったAIアプリケーションをローコードで作成可能な仕組みを導入する(図1)。

図1:第一生命保険が構築するAIシステム基盤「AI活用プラットフォーム」の利用イメージ(出典:第一生命保険)
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 エクサウィザーズが提供するAIアプリケーションのノーコード開発ツール「exaBase Studio」を採用し、同社のIT部門が内製する。同ツールでは、コンポーネント(機能)を開発画面上でドラッグ&ドロップして設計・開発できる(画面1関連記事エクサウィザーズ、AIアプリの内製開発を支援するノーコードツール「exaBase Studio」)

画面1:exaBase Studioの開発画面となるキャンバス(開発中のプロトタイプ)(出典:エクサウィザーズ)
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 第一生命は、AIの活用を経営課題として捉える一方、生成AIの利用で生じるリスクに注意を払っている。exaBase Studioの採用では、機密情報の漏洩対策としてのプロンプト・生成内容の監査/ログ管理の機能、ハルシネーション(生成AIの誤回答)のチェック機能(LLMからの複数の回答の突き合わせやナレッジベースの参照)を評価した。同ツールは、これらの機能を「テンプレート」として複数用意している。

生成AIによる業務レポートや書類雛形の作成を検証

 第一生命は現在、生成AIの業務活用の効果を測るため、「レポート作成」と「書類の雛形生成」の2つのAIアプリケーションの自社開発に取り組んでいる。2024年内に社内展開を始める予定である。

 前者は、業務レポートを自動で生成する。社員が設定した内容に基づいて、社内の各種のデータソース(データベース、Excelなど)の情報と、インターネット上の情報を統合して作成する。後者は、行政など外部に提出する申請書類などの種類を指定すると、法令や社内のガイドライン、過去の文書などを参照し、文書の雛形を提案する。

 「AIアプリケーションの構築では、自社独自のAIモデルの活用や社内データとの接続や連携が求められる」(エクサウィザーズ)という課題に対し、第一生命が構築するAI活用プラットフォームではこれらをGUIで選択・設定できるようにする。同プラットフォームを、社内外・国内外の適切なAIモデルとの連携用ハブとしても機能させる計画という。

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