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クレディセゾン、生成AIアシスタント/FAQチャットボットを内製開発

2023年12月21日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

クレディセゾン(本社:東京都豊島区)は2023年12月20日、生成AIの活用を軸にした業務プロセス刷新の取り組みを発表した。同年11月~12月に全社員約4000人を対象にAIアシスタント「SAISON ASSIST」の運用と、社内FAQチャットボット「アシストくん」のテスト運用を始めている。今後、LLMと連携したデータ活用基盤の構築や議事録作成システムの導入を予定している。

 信販系クレジットカード会社のクレディセゾンは、生成AIの活用を軸にした業務プロセス刷新に取り組んでいる。

 全社員約4000人を対象に、2023年11月からAIアシスタント「SAISON ASSIST」の運用を、同年12月から社内FAQチャットボット「アシストくん」のテスト運用を始めている(図1)。

図1:クレディセゾンによる、生成AIの活用を軸とした取り組みの概要(出典:クレディセゾン)
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 AIアシスタント「SAISON ASSIST」(画面1)は、LLMにOpenAI API/Azure OpenAI Serviceを用いるAIアシスタントを内製開発し、文章の要約や企画アイデアの検討などへの活用を推進。よく利用するプロンプトをテンプレート化することで、活用を容易にしている。

画面1:AIアシスタント「SAISON ASSIST」の画面(出典:クレディセゾン)
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 社内FAQチャットボット「アシストくん」は、社内業務や規定・規則などの問い合わせ対応などを効率化する。Slackで社内情報や業務内容に関する質問に回答する機能を備える(図2)。

 適切でない回答を返さないように、AIが生成した回答について業務知識を持つ社員が事前に確認し、正確な情報を回答するフローを整備している。また、生成AIが回答できなかった質問については、自動的に社内FAQに登録する仕組みを構築。FAQへの登録以降は、生成AIが回答できるようにしている。今後、業務知識を必要とする問い合わせにも回答できるように、大規模言語モデル(LLM)と連携したデータ活用基盤を内製で構築する。

図2:社内情報回答チャットボット「アシストくん」の概要(出典:クレディセゾン)
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 また、AIを用いた議事録作成システムを、2024年度中の導入予定で内製開発を進めている。打ち合わせなどで録音した音声をテキストに変換し、LLMを用いて議事録内容を要約する。テキスト変換で失敗しやすい社内用語などを正しく変換する追加学習機能を実装する予定である(図3)。

図3:議事録作成システムの概要(出典:クレディセゾン)
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