[新製品・サービス]
サムライズ、アプリケーション性能監視に基づいてリソースを増減する「AutomaticAPM」
2024年1月16日(火)IT Leaders編集部、日川 佳三
サムライズは2024年1月16日、APM(アプリケーション性能管理)システムのSIサービス「AutomaticAPM」を提供開始した。日本IBMのAPMソフトウェア「IBM Instana Observability」で取得した性能監視データをリソース可視化ツール「IBM Turbonomic」に連携し可視化するシステムを構築する。APMに基づくリソース管理により、性能が十分な場合はリソースを減らすといったアクションを容易に実行できる。
サムライズの「AutomaticAPM」は、APM(アプリケーション性能監視)に基いたリソース管理システムを構築するSIサービスである。日本IBMのAPMソフトウェア「IBM Instana Observability」で取得した性能監視データをリソース可視化ツール「IBM Turbonomic」に連携し可視化するシステムを構築する(図1)。
図1:アプリケーションの性能監視に基いたリソース管理を実現するSIサービス「AutomaticAPM」の概要(出典:サムライズ)拡大画像表示
「APMツールを導入しても、アプリケーションの稼働状況に応じてシステムリソースを適切に増減することは難しい。稼働状況の変化にリソースを即時に追従させるには、APMツールとシステムリソース可視化ツールを連携させる技術が必要になる」(サムライズ)ことからSIサービスを構成した。
サムライズは、AutomaticAPMの提供において、システムの構築に加えて、ユーザー環境に合わせた性能監視の閾値やリソース管理パラメータ設定、リソース制御アクションを自動で実行する仕組み、稼働状況の定期的な診断と設定のチューニングなどを提供する。
APMソフトのInstana Observabilityは、サービス応答性能やリソース状態監視を行いたいアプリケーションに専用のエージェントソフトウェアをインストールして使う。監視対象となるアプリケーションのソースコードに変更を加えることなく、性能を監視する(関連記事:コンテナなど次世代アプリ向けのAPM、機械学習を装備した「Instana」が登場)。
特徴は、コンテナやマイクロサービスといったクラウドネイティブのインフラ技術を活用したアプリケーションの性能監視に特化していること。仮想サーバーやコンテナなどを用いたアプリケーションの構造を自動で認識する。各コンテナなどをドリルダウンして各種の監視項目値を参照できるほか、サービス単位でトランザクション状態や、システム障害がユーザーに与える影響度などを把握できる。
一方のTurbonomicは、監視・管理対象であるクラウドやコンテナ、仮想サーバーにおけるCPU/メモリー/ストレージ/DBサイズなどのリソース使用状況を可視化する管理ツールである。リソース使用状況から無駄なリソースの削減、不足するリソースの増強といったアクションを判定して推奨を提示する。リソース使用効率を高めて、性能と費用削減の両立を支援する(関連記事:NEC、自社運用のクラウド基盤/仮想サーバーリソースを「IBM Turbonomic」で可視化)。
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