サッポロホールディングス(本社:東京都渋谷区)は2024年1月25日、対話型の生成AIサービスをグループ各社の企画・管理系部門を中心とした約700人を対象に試験導入すると発表した。稟議文書の作成や校正など現場のニーズに応えるため、各社のシステムや業務に即して独自のプロンプト集を作成した。年間約1万時間の工数削減を目指している。
サッポロホールディングスは、対話型の生成AIサービスをグループ各社の企画・管理系部門を中心とした約700人を対象に試験導入する。稟議文書の作成や校正など現場のニーズに応えるため、各社のシステムや業務に即して独自のプロンプト集を作成、年間約1万時間の工数削減を目指している(写真1)。
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生成AIには、エクサウィザーズ子会社のExa Enterprise AIの「exaBase 生成AI」を用いる。同サービスは、ChatGPTの法人向けにあたるAzure OpenAI ServiceのGPTモデルを提供するSaaSである。インプットデータを学習に利用しない点や入力ログなどを確認しやすい管理ダッシュボードなどの特徴から選定したという(関連記事:エクサウィザーズ、「exaBase 生成AI」で自社独自の情報を取り込んだ生成AI環境を構築可能に)。
サッポロホールディングスは、利用者へのプロンプト集の提供と、活用スキルを身に付けた推進人材の育成によって、生成AIの定着を図る。プロンプト集は、サッポログループのシステムや業務に合わせてExa Enterprise AIと共同で開発した。また、試験導入の結果を検証し、対象部門・対象業務を広げる予定である。これにより、業務プロセス自体の改善や創造性の向上など、さらなる効果の創出も目指す。
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