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DHCP/DNSサーバー専用機「NetAttest D3」新版、IPアドレスの払い出し状況を可視化─ソリトンシステムズ
2024年4月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ソリトンシステムズは2024年4月10日、DHCP/DNSサーバーアプライアンス「NetAttest D3」の新版を提供開始した。新版では、Web管理画面の使い勝手を高めた。DHCPにおいては、IPアドレスの払い出し状況をグラフィカルに表示する画面を追加した。また、タイル式の基本メニューを追加し、実施したい操作に合わせて設定画面にスムーズにアクセスできるようにした。価格は要問い合わせ。
ソリトンシステムズの「NetAttest D3」(写真1)は、IPアドレスをPCやサーバーに動的に払い出して割り当てるDHCPサーバー機能と、サーバーのドメイン名(ホスト名)からIPアドレスを調べるDNSサーバー機能に特化した、ネットワークサーバー専用機である。
これらのサーバー機能は、企業のITシステムや端末(PC)を運用するうえで必要な機能である。アプライアンスの形で提供・導入することで、汎用のサーバー機やOS上でこれらのサーバーソフトウェアを動かす場合と比べて、より高い可用性、より低い遅延時間で運用できるとしている。
例えば、アプライアンスの可用性を高めるため、Active Standby方式で冗長構成で運用できる。システムに障害が発生した際には副系に自動的に切り替わる。UPS(無停電電源装置)と連携し、SSH経由でアプライアンスのシャットダウン/再起動も行える。このほか、外部のネットワーク管理ソフトウェアからSNMPで監視・管理できるほか、外部Syslogサーバーに各種ログメッセージを出力可能である。
オプションで、危険なサーバーの名前解決を行わないことでアクセスを防ぐ、DNSのフィルタリング機能も利用可能である(図1)。同社のクラウドサービス「Soliton DNS Guard」と連携する(関連記事:ソリトン、危険なドメインへのアクセスをDNSで防止するクラウドサービス「Soliton DNS Guard」)。
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アプライアンスの提供形態としては、ハードウェア機器として提供する物理アプライアンス(弁当箱大のデスクトップ型と、19インチ×1U大のラックマウント型の2機種)と、サーバー仮想環境で動作する仮想アプライアンス(VMware ESXi環境およびHyper-V環境で動作)がある。
今回の新版では、Web管理画面の使い勝手を高めた。まず、実施したい操作をタイル形状に並べ、それぞれの設定画面に簡単にアクセスできるようにした「基本メニュー画面」を追加した。これにより、システムの導入や運用作業の効率が高まるほか、操作ミスによるエラーを抑えられるとしている(画面1)。
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また、DHCPにおいては、IPアドレスの払い出し状況をグラフィカルに表示する画面を追加した。使用中および未使用のIPアドレスの分布を視覚的に確認できることから、ネットワークリソースの計画やIPアドレスの枯渇を未然に防げるようになったとしている(画面2)。
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