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東レエンジニアリング、製品ライフサイクル管理に生成AIを適用する検証、技術伝承などに活用

ドキュメントの要約や技術情報の問い合わせに活用

2024年6月14日(金)IT Leaders編集部

東レエンジニアリング(本社:東京都中央区)は2024年6月13日、設計業務における上流工程の作業効率化と技術伝承の促進を目指し、NECのPLMソフトウェア「Obbligato(オブリガート)」と生成AIを用いた検証を同年8月に開始すると発表した。製品開発を通じて蓄積した技術情報に対し、生成AIを用いて設計者の質問に的確な回答・要約を提示する。

 東レエンジニアリングの事業は、プラントエンジニアリングから半導体の製造・検査装置にまで及ぶ。それらの設計業務の効率化と技術伝承の促進を目指し、NECのPLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェア「Obbligato」と生成AI/大規模言語モデル(LLM)を用いた検証を2024年8月に開始する。

 「設計の上流工程では、過去の製品開発におけるアイデアや設計文書を検索して活用するプロセスが必要である。また、日本のものづくりが強みとしてきた“すり合わせ”による価値創出についても、経験豊富な技術者のノウハウが不可欠である」(両社)ことから着手に至ったという。

画面1:技術情報を生成AIに問い合わせている画面(出典:東レエンジニアリング)
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 検証では、製品開発を通じて蓄積した技術情報に対し、生成AIを用いて設計者の質問に的確な回答・要約を提示する。ユーザーがObbligatoで管理している文書を選択すると、そこから複数ファイルの内容をまとめた要約を表示。ユーザーはファイルを開くことなく即座に概要を確認できる。また、技術情報について質問すると、蓄積された過去情報を基に生成AIがチャット形式で回答する。元情報の参照・確認も可能である。

 Obbligatoは、製造ライフサイクル全般で発生する各種の情報(図面、仕様書、設計部品表、製造工程情報など)を管理する。NECは今後、Obbligatoと生成AI/LLMを連携させる検証を重ね、生成AI機能を加えたObbligatoの新バージョンを2025年春に提供する予定である。

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