デジタルアーツは2024年6月14日、DLP(データ漏洩防止)/ファイル送受クラウドサービス「f-FILTER」に「大容量オプション」(ファイルサイズ最大20GB)および「保存期間延長オプション」(最長10年)を追加し、同年7月から提供する。価格(税別)は標準機能が月額300円、大容量オプションは年額5万円(保存容量50GB)から、保存期間延長オプションは年額1200円(保存期間1年)から。
デジタルアーツの「f-FILTER」は、重要情報の漏洩を防ぐDLP(データ漏洩防止)機能に注力したクラウド型のファイル送受ツールである。ファイルをf-FILTERのクラウドストレージにアップロードし、ダウンロードURLをメールで通知する仕組み。メール添付などの手段と比べて、大容量ファイルを容易に共有可能である。
特徴てあるDLP機能により、社外に持ち出すファイルに重要情報が含まれるかを機械的に判断する。持ち出すプロセスに承認ワークフローを設定する運用にも対応する(関連記事:デジタルアーツ、ファイルを介した重要情報の漏洩を防ぐDLPソフト「f-FILTER」を発表)。
DLPの対象は、個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号、マイナンバー)と機密情報(社外秘、秘密、機密、Confidentialなどの文字)である。ユーザー個社のルールも独自に設定可能である。
図1:DLP/ファイル送受ツール「f-FILTER」に追加した「大容量オプション」と「保存期間延長オプション」の概要(出典:デジタルアーツ) f-FILTERは標準で、DLP、ファイル判定、承認ワークフロー、ウイルス対策、ファイル閲覧権限管理の5機能を持つ。今回、「さらに大容量のファイルを送付したい」「監査のためにファイルの長期保存を行いたい」というニーズに応えるオプションを追加した(図1)。
「大容量オプション」を適用すると、標準では100MBのファイルまでアップロード可能なところ、20GBのファイルまでアップロード可能になる。100MBを超える大容量ファイルの保管容量はプランによって異なり、50GB、100GB、500GB、1TB、5TB、10TBから選択する(表1)。
| プラン | 価格(税別、1契約あたり) |
|---|---|
| 50GB | 年額5万円 |
| 100GB | 年額10万円 |
| 500GB | 年額30万円 |
| 1TB | 年額50万円 |
| 5GB | 年額100万円 |
| 10GB | 年額200万円 |
「保存期間延長オプション」を適用すると、標準では30日間ファイルを保存するところ、プランに応じて最大10年(1年、3年、5年、7年、10年)保存可能である(表2)。
| プラン | 価格(税別、1ユーザーあたり) |
|---|---|
| 1年 | 年額1200円 |
| 3年 | 年額2400円 |
| 5年 | 年額3600円 |
| 7年 | 年額4800円 |
| 10年 | 年額7200円 |

































