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人事・労務管理クラウド「SmartHR」、IdP/SSO、従業員ポータル、勤怠管理を追加へ

2024年7月1日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

SmartHRは2024年7月1日、人事・労務管理クラウドサービス「SmartHR」の機能追加・拡張に関するロードマップを発表した。今後、2024年内に3つの新機能が加わる。2024年夏に「IdP機能」を追加し、SmartHRのIDから外部SaaSをSSO(シングルサインオン)で利用できるようにする。同年秋に「従業員ポータル」を提供し、年内に一部のユーザーに「勤怠管理」機能を提供する。

 SmartHRが提供する「SmartHR」は、人事・労務管理クラウドサービスである。雇用契約や入社手続き、年末調整などの労務管理をシステム化・ペーパーレス化する。SmartHRに蓄積した従業員データを活用したタレントマネジメント機能(人事評価、従業員サーベイ、人材配置シミュレーション)も備える。

 2024年に入って5つの機能を追加している。2月に「キャリア台帳」、5月に「学習管理」、6月に「HRアナリティクス」「採用管理」と、タレントマネジメント分野の4機能を提供。6月には、同分野以外にも外部システムとのデータ連携機能を実装している(関連記事SmartHRに「採用管理」オプションを追加、採用候補者の管理から従業員登録まで一元化)。

 キャリア台帳では、タレントマネジメントに必要な各従業員の情報を集約して確認可能である。学習管理はeラーニングシステムであり、各従業員の学習・履修情報をキャリア台帳に反映できる。HRアナリティクスは、収集したデータを分析する機能である。

 採用管理は、候補者情報と選考結果を一元管理する機能である。候補者の選考状況を一覧で可視化し、次に取るべきアクション(候補者への連絡など)の抜け漏れを防ぐ。採用決定後は、候補者情報を1クリックでSmartHRの基本機能に連携させ、その後の入社手続きへとデータを引き継ぐ。

 今回発表のロードマップによると、2024年内に以下の3つの機能を追加する予定である。

(1)「IdP(Identify Provider)機能」(2024年夏)
 SmartHRのアカウントを使って、外部のSaaSをSSO(シングルサインオン)で利用できるようにする。個々のSaaSごとのログイン手続きが不要になる(図1)。ID連携(フェデレーション)の仕組みとして、SAML2.0を使う。

図1:SmartHRに追加するシングルサインオン機能「IdP機能」の概要(出典:SmartHR)
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(2)「従業員ポータル」(同年秋)
 名称のとおり、SmartHRにログインした従業員の業務の入口になる機能である。各種手続きに関する申請業務、通知事項の確認、IdP機能を通じた外部アプリケーションへのログインなど各種の操作を集約する(図2)。

図2:SmartHRに追加する「従業員ポータル」の概要(出典:SmartHR)
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(3)「勤怠管理機能」(2024秋以降・年内)
 先行して一部のSmartHRユーザーに向けて提供し、一般提供開始は2025年を予定する。SmartHRの従業員データとの連携により、人事異動や組織変更の際、従業員データの登録・更新作業などが不要。締め処理においてデータの確定を容易にする機能も用意する。

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SmartHR / HCM / 労務管理 / 勤怠管理 / SSO / ID管理

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