[市場動向]
HPE、産総研の次期AI用スパコン「ABCI 3.0」の仕様を発表、NVIDIA H200搭載で半精度6.2EFLOPSの性能
2024年7月11日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE/日本ヒューレット・パッカード)は2024年7月11日、産業技術総合研究所(産総研:AIST)のAIシステム向けスーパーコンピュータ「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure:ABCI)」の次世代版「ABCI 3.0」を構築すると発表した。GPUにNVIDIA H200を搭載し、理論ピーク性能は半精度(16ビット)の浮動小数点演算で約6.2EFLOPS(エクサフロップス)を達成する予定である。
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE/日本ヒューレット・パッカード)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研:AIST)が運営するAI用途向けスーパーコンピュータ「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure:ABCI)」の次世代版「ABCI 3.0」を構築する。
ACBI 3.0は、GPUに「NVIDIA H200 Tensor Core GPU」を搭載し、ノード間はInfiniBandネットワークで接続する。理論ピーク性能は、半精度(16ビット)の浮動小数点演算で約6.2EFLOPS(エクサフロップス)で、これまで使っていたACBI 2.0の7倍以上の性能になる。
構築後は、これまでのシステムと同様、クラウドサービスとして産官学に提供する。ABCIは現状、スタートアップ企業から総合電機メーカーまで利用が拡大しており、ゲノム解読や材料情報学を支えるAI技術、大規模言語モデル(LLM)の開発など、各種の研究を支えているという。
なお、産総研は、2018年8月から、東京大学の柏IIキャンパス(千葉県柏市)に設立したABCIデータセンターでABCIを運用している(画面1、関連記事:産総研のAIスパコン「ABCI」がスパコンランキング「TOP500」で5位、性能は19.88PFLOPS/産総研、AI研究用スパコン「AI橋渡しグリーンクラウド基盤」を富士通に発注)。
画面1:ABCI利用者サイトの管理画面例(出典:産業技術総合研究所)拡大画像表示
2018年8月に運用を始めた初期版は、GPUに「NVIDIA Tesla V100」を搭載した富士通製PCサーバー(サーバー1088台でGPUは4352基)で構築した。理論ピーク性能は、半精度浮動小数点演算で550PFLOPS(ペタフロップス)。
2021年5月には、計算リソースを増設した「ABCI 2.0」の運用を始めている。増設部は、GPUに「NVIDIA A100」を搭載した富士通のPCサーバー(サーバー120台でGPUは960基)で構築している。増設部の理論ピーク性能は、半精度浮動小数点演算で300PFLOPS。ACBI 1.0を合わせると合計で850PFLOPS。
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