[調査・レポート]
「継続的な変革が定石の戦略」96%の企業が収益の5%以上を人材・組織変革に投入─アクセンチュア調査
2024年9月20日(金)IT Leaders編集部
アクセンチュアは2024年9月19日、人材・組織の変革能力に関するグローバル調査の結果を発表した。グローバル企業の96%が今後3年間で総収益の5%以上を人材・組織の変革に投じる計画であることが明らかになった。3年前の31%から大幅に増加している。一方で、人材・組織変革から大きな価値や成果を得ることのできる企業は比較的少数であるという。
米アクセンチュア(Accenture)は、人材・組織の変革能力に関するグローバル調査を実施し、その結果をまとめたレポート「Change Reinvented: A New Blueprint for Continuous, Meaningful, Successful Change」(人材・組織変革能力の再創造:継続的な変革成果をもたらすためのブループリント〈設計図〉)を公開した(図1)。
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同レポートでは、企業変革活動に関するマクロ環境やトレンドを理解するためのデータ分析と、17カ国・14業界の1000人以上の経営幹部と5000人以上の従業員への調査結果を掲載している。
アクセンチュアは人材・組織の変革能力を、「成功の法則とも言えるファウンデーション」と「新たな行動によって変革を活性化するイノベーション」に大別できるとしている。「これらは当社が定める人材・組織の変革能力指数(Change Capability Quotient、図1)の基礎でもある。継続的な変革手法を体系化し、データで変革の成功可能性を予測することで、変革能力の成熟度とパフォーマンスの関連性を導き出すことができる」(同社)。
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調査から、グローバル企業の96%が、今後3年間で総収益の5%以上を人材・組織の変革に投じる計画にあると回答。3年前の調査の31%から大幅な増加となった。一方で、人材・組織変革から大きな価値や成果を得ることのできる企業は、比較的少数であることも判明したとして、同社は次のように指摘している。
「生成AIを含むテクノロジーの革新や働き方の変化などを受け、ディスラプション(Disruption:破壊、崩壊、混乱。ここでは創造的破壊の意味)が起こる可能性がある中で、企業の経営幹部には、変化に順応する能力が求められている」
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