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損保ジャパン、法人保険商品の募集管理システムをノーコードで構築、Excelから移行

2024年10月24日(木)IT Leaders編集部

損害保険ジャパン(本社:東京都新宿区)は2024年10月23日、企業向け保険商品を対象とした保険募集管理システムをノーコードで構築し、運用開始したと発表した。従来のExcel/手作業ベースの業務から脱却し、業務効率を高めている。同社が2022年12月より協業する米Protosureの保険商品開発・販売システム向け開発ツールを導入し、開発作業を東芝デジタルソリューションズが支援した。

 損保ジャパンの企業向け保険商品では、代理店・営業店でExcelベースの保険料計算ツールを使って保険設計などの複雑な契約業務を手作業で行っていた。業務効率性や手作業によるミス発生の問題があり、契約手続きのオンライン化やバックオフィスでの事務手続きの効率化が求められていたという。

 そこで、Excel/手作業ベースの業務から脱却すべく、契約業務の仕組みの再構築に動いた。同社が2022年12月より協業する米Protosure(日本法人:Protosure Japan)の保険商品開発・販売システム向け開発ツール「Protosure」を導入。東芝デジタルソリューションズの技術支援の下、保険設計から申込書作成、計上データ送信までを網羅する募集管理システムを開発した(画面1)。

図1:損保ジャパンが開発した、企業向け保険商品の保険募集管理システムの画面(出典:損害保険ジャパン)
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 保険業務に特化したProtosureでは、保険申込フォームの構築、保険料計算・契約査定ロジックの開発、帳票作成、オンライン販売といった保険商品開発・販売の一連のフローをノーコードで開発できる。従来の保険料計算シートをアップロードするかたちで機能を取り込むことができ、Excelによる保険料計算ロジックをそのまま再現できたという。

 また、開発にあたっては、ツールが備える標準機能に極力業務を合わせる“Fit to Standard”アプローチを採用しつつ、損保ジャパンの保険業務システムに合わせた画面デザインや操作性にも配慮し、開発効率と業務効率を両立させている。

 損保ジャパンは、システムを一から開発した場合に18カ月超の開発期間を見込んでいたが、Protosureを活用したことで約8カ月で開発を完了、実に6割の開発期間短縮となった。「代理店と営業店においても、契約手続きの煩雑さから解放され、顧客に証券を届けるまでのリードタイムを短縮することができた」(同社)という。

 なお、今回は法人の動産総合保険のためのシステム構築となったが、今後、Protosure、東芝デジタルソリューションズと連携し、他の企業保険商品についても保険募集管理システムの開発を進めていく予定である。

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