[新製品・サービス]
オラクル、「Oracle Database@Google Cloud」を東京・大阪含む12リージョンに拡大
2025年2月7日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米オラクルは2025年1月30日(米国現地時間)、「Oracle Database@Google Cloud」の新リージョン計画を発表した。現在の4リージョンに加えて、今後12カ月以内に東京・大阪を含む12リージョンで提供を開始する。また、既存リージョンのデータセンター容量を2倍に拡張するほか、RACライセンスが不要なシングルノードVMクラスタなどの新機能を提供する。
米オラクルの「Oracle Database@Google Cloud」は、「Oracle Exadata」によるデータベースサーバーをGoogle Cloudで利用可能なサービスである。2024年9月に米国と欧州の4つのGoogle Cloudリージョンで提供を開始している(関連記事:オラクル、「Oracle Database@Google Cloud」を米国・英国・ドイツの4リージョンで提供開始)。
現在の4リージョンに加え、今後12カ月以内に東京・大阪を含む12リージョンで提供を開始する。また、需要増に対応すべく、今後12カ月以内にロンドン、フランクフルト、アッシュバーンなど既存リージョンのデータセンターの容量を2倍に拡張する。
現在利用可能な4リージョン
- 米国東部(アッシュバーン)
- 米国西部(ソルトレイクシティ)
- 英国南部(ロンドン)
- ドイツ中部(フランクフルト)
今後12カ月以内に提供開始予定の8リージョン
- 米国中部1(アイオワ)
- 北米北東部1(モントリオール)
- 北米北東部2(トロント)
- アジア北東部1(東京)
- アジア北東部2(大阪)
- アジア南西部1(ムンバイ)
- アジア南西部2(デリー)
- 南米東部1(サンパウロ)
Oracle Database@Google Cloudで利用可能なデータベースサーバー「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)」の新機能として、RAC(Real Application Clusters)ライセンスが不要なシングルノードVMクラスタを提供する。RACの高可用性機能を必要としない用途やテスト用途に向く。これまでは、すべてのVMクラスタに最低2つのVMとデータベース、RACライセンスが必要だった。
ほかには、Oracle Database@Google Cloudで利用可能なOracle Autonomous Databaseのサーバーレスモデルにおいて、リージョン間のディザスタリカバリ(DR:災害復旧)機能を追加する。Google Cloudの別リージョンに待機系のデータベースを複製できる。システムの継続性を確保して迅速なDRが可能になる。