富士通は2024年4月14日、「Fujitsu クラウドサービス powered by Oracle Alloy」を提供開始した。ユーザーは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の機能を、富士通のデータセンターから運用コンサルティングや運用サービスと共に利用できる。日本企業のソブリンクラウド(自国の法規制に則ってデータを運用可能なクラウド)の需要に応える。
富士通の「Fujitsu クラウドサービス powered by Oracle Alloy」は、パブリッククラウドのOracle Cloud Infrastructure(OCI)の機能を利用可能なクラウドサービスである。富士通のデータセンターから運用コンサルティングや運用サービスと共に提供する(図1、関連記事:富士通、Oracle Alloyによる“ソブリンクラウド”を2025年度に国内提供)。

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ソブリンクラウド(自国の法律や規制に則ってデータを運用可能なクラウド)の需要に応える。今後強化が見込まれる、政府や特定業種に対する機密性・データ主権要件に対応できるようにする。
運用面では、ユーザーの計画に合わせて、富士通がクラウド環境のアップデートやパッチ適用のスケジュールを調整し、オンプレミス環境と同等の運用性を確保する。「一般的なパブリッククラウドの場合、アップデートやパッチ適用が自動で行われてしまうことの影響で、システムに不具合が生じる場合がある」(富士通)問題に対処する。
富士通は2024年4月に、Oracle Alloyを活用したクラウドサービスを発表。以降、約200社のユーザーから問い合わせを受けているという。同社は今後、データの秘匿性などから自社のオンプレミス環境での運用が不可欠なシステムや海外市場への対応に向けて、ラインアップを強化する。