経済産業省は2025年4月15日、東京証券取引所、情報処理推進機構(IPA)と共同で2025年度の「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」を選定し、同日に「DX銘柄2025」選定企業31社と「DX注目企業」19社、さらに「DXプラチナ企業2025-2027」1社を発表した。また、DX銘柄選定31社のうち、特にすぐれた取り組みを行った「DXグランプリ」として、SGホールディングス、ソフトバンクの2社を選定した。
経済産業省は、東京証券取引所、情報処理推進機構(IPA)と共同で、2025年度の「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」を選定した。2025年4月15日、「DX銘柄2025」の選定企業31社、「DX注目企業」19社、「DXプラチナ企業2025-2027」1社を発表した。また、DX銘柄選定31社のうち、特にすぐれた取り組みを行った「DXグランプリ」としてSGホールディングス、ソフトバンクの2社を選定した(関連記事:経産省、2024年のDX銘柄25社を選定、DXグランプリにLIXIL、三菱重工、アシックス)。
経産省はDX銘柄について、「企業価値の向上につながるDXを推進するための仕組みを社内に構築し、デジタル活用の実績が表れている企業の銘柄」と定義する。東京証券取引所に上場している企業の中から業種区分ごとに選定する。同省によると、DX銘柄の選定企業は、「単なる情報システムの導入やデータの利活用にとどまらず、デジタル技術を前提としたビジネスモデルそのものの変革と、経営の変革にチャレンジしている企業」としている。
評価項目(DX調査の回答項目)は以下の4つである。
- ビジョン・ビジネスモデル
- 戦略
(1)組織づくり・人材・企業文化に関する方策
(2)ITシステム・デジタル技術活用環境の整備に関する方策 - 成果と重要な成果指標
- ガバナンスシステム
「DX銘柄2025」31社、うち2社がDXグランプリに
DX銘柄2025選定企業31社のうち、特に優れた取り組みを行った企業として、DXグランプリ2社を選定した。
- SGホールディングス(陸運業)【証券コード:9143】
- ソフトバンク(情報・通信業)【証券コード:9434】
上記のDXグランプリ2社を含むDX銘柄2025に31社が選ばれた。選定基準は「デジタル技術を前提として、ビジネスモデルなどを抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていくDXに取り組む企業」である。
- 大成建設(建設業)【証券コード:1801】
- 味の素(食料品)【証券コード:2802】
- ワコールホールディングス(繊維製品)【証券コード:3591】
- 旭化成(化学)【証券コード:3407】
- 富士フイルムホールディングス(化学)【証券コード:4901】
- 第一三共(医薬品)【証券コード:4568】
- コスモエネルギーホールディングス(石油・石炭製品)【証券コード:5021】
- ブリヂストン(ゴム製品)【証券コード:5108】
- AGC(ガラス・土石製品)【証券コード:5201】
- JFEホールディングス(鉄鋼)【証券コード:5411】
- ダイキン工業(機械)【証券コード:6367】
- 三菱重工業(機械)【証券コード:7011】
- 三菱電機(電気機器)【証券コード:6503】
- NEC(電気機器)【証券コード:6701】
- デンソー(輸送用機器)【証券コード:6902】
- アイシン(輸送用機器)【証券コード:7259】
- アシックス(他製品)【証券コード:7936】
- 日本郵船(海運業)【証券コード:9101】
- 三菱倉庫(倉庫・運輸関連業)【証券コード:9301】
- KDDI(情報・通信業)【証券コード:9433】
- 双日(卸売業)【証券コード:2768】
- ミスミグループ(卸売業)【証券コード:9962】
- アスクル(小売業)【証券コード:2678】
- 三井住友フィナンシャルグループ(銀行業)【証券コード:8316】
- ふくおかフィナンシャルグループ(銀行業)【証券コード:8354】
- プレミアグループ(その他金融業)【証券コード:7199】
- クレディセゾン(その他金融業)【証券コード:8253】
- 三菱地所(不動産業)【証券コード:8802】
- H.U.グループホールディングス(サービス業)【証券コード:4544】
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