[事例ニュース]
北野建設、RPAロボットの市民開発を推進、年間2000時間を削減
2025年4月25日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
北野建設(本社:長野県長野市)のバックオフィス部門において、現場社員によるRPAロボットの内製化が進んでいる。業務プロセスを自発的に見直す動きも生まれている。すでに、経理、調達、人事などの業務で複数システムからのデータ転記や稟議書保管などの作業を自動化し、年間で約2000時間を削減している。RPAロボットの内製開発を支援する日立ソリューションズが2025年4月24日に発表した。
北野建設では、バックオフィス部門において現場社員によるRPAロボットの内製化が進み、業務プロセスを自発的に見直す動きが生まれている。RPAツールに日本マイクロソフトの「Power Automate for Desktop」を導入し、すでに、経理、調達、人事などの業務で複数システムからのデータ転記や稟議書保管などの作業を自動化し、年間で約2000時間を削減している。

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現場社員によるRPAロボットの内製化に、日立ソリューションズの「RPA業務支援BPOサービス」を利用する。日立ソリューションズは、講習会の開催や毎月の対面サポートを含むトレーニングを北野建設に提供しており、RPAロボットを開発する現場社員からの問い合わせにも対応している(図1)。
北野建設はBPOサービスについて、「RPAや導入したPower Automateに詳しくなかったので、BPOサービスの利用なくしてプロジェクトを進められなかった。毎月、長野本社と東京本社それぞれに足を運んでもらい、対面で講習を実施してもらうことで、社員の理解が一気に進んだ」と評価する。