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NEC、サーバー構成管理ソフト「CDIM」をOSSで公開、コンポーザブルインフラの運用を簡素化

2025年4月28日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2025年4月28日、サーバー構成管理ソフトウェア「Composable Disaggregated Infrastructure Manager(CDIM)」をオープンソースとしてGitHubに公開したと発表した。個々のシステムを構成するサーバー(CPU)、GPU、ストレージなどのリソースをワークロードに合わせて適切に組み合わせるコンポーザブルインフラストラクチャにおいて、可視化/リソース構成機能を提供し、リソース使用効率の向上や消費電力の低減に寄与する。

 NECの「Composable Disaggregated Infrastructure Manager(CDIM)」はサーバー構成管理ソフトウェアである。個々のシステムを構成するサーバー(CPU)、GPU、ストレージなどのリソースを、ワークロードに合わせて適切に組み合わせるコンポーザブルインフラストラクチャ(Composable Disaggregated Infrastructure:CDI)の運用を簡素化する(図1)。

図1:サーバー構成管理(コンポーザルブルインフラストラクチャ管理)ソフトウェア「Composable Disaggregated Infrastructure Manager(CDIM)」の概要(出典:NEC)
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 サーバーリソースの使用状況を監視・可視化する機能や、IaC(Infrastructure as Code)のコードベースでリソースを構成する機能を提供する。これらにより、必要な時に必要なリソースを割り当ててリソースの使用効率を高め、消費電力を低減できるように支援する。

画面1:CDIMのダッシュボード画面(出典:NEC)
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 ダッシュボード画面では、管理しているコンピュートノード(サーバーシステム)の数、消費電力の推移、異常の有無など全体像を一元的に確認できる(画面1)。また、個々のコンピュートノードごとの状況確認(画面2)や、ノードを構成するリソース、ノードごとの消費電力の推移、異常の有無などを確認可能である。

画面2:CDIMで個々のコンピュートノードにおけるリソースの使用状況(消費電力)を可視化している画面(出典:NEC)
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 コンピュートノードの構成(リソースの割り当て)は、IaCコードで定義・実行する。ベンダーごとのハードウェアの違いを吸収するプラグイン機構を備えている。接続するハードウェアごとにプラグインが必要になるため、リファレンス実装のプラグインやプラグイン開発ガイドを用意するほか、リファレンス実装のプラグインで制御可能なCDIのエミュレータを提供している。

 NECはCDIMを、オープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHubで公開しおり、機能強化のロードマップもGitHubで公開していく。今後は、システムに投入するワークロードの特性に基づいて適切なリソースを割り当てる機能を提供する予定。また、OpenStackやKubernetesなどの管理ソフトウェアとの連携なども順次対応していく。

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