NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とトランスコスモスは2025年4月28日、システム導入・運用アウトソーシングサービス「Digital BPO」を提供開始したと発表した。NTT Comの製品・サービスと、トランスコスモスのBPO人材ノウハウを組み合わせて提供する。これに先立ち2社は、2024年7月17日に事業提携を締結済みである。
NTT Comとトランスコスモスの「Digital BPO」は、システムの導入から運用までを一気通貫で提供するアウトソーシングサービスである。NTT Comの製品・サービスと、トランスコスモスのBPO人材ノウハウを組み合わせて提供する(図1)。

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大きく、以下の4つの業務領域を中心に提供する(図2)。

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(1)「業務BPOサービス」領域では、定型業務のオペレーションを代行する。これに先立ち、業務プロセスの電子化・自動化・最適化も実施する。例えば、営業活動や販売管理などで発生する帳票入力作業を自動化する。査定・評価といった後工程業務までカバーする。
(2)「統合コンタクトセンター」領域では、コンタクトセンターの運営に必要なシステムを構築し、国際規格であるCOPCなどに基いた運用サービスを提供する。クラウドPBXなどITシステムの導入からオペレーターの採用・教育まで幅広く支援する。
(3)「コーポレートバックオフィス」領域では、人事・経理・調達管理などの間接業務を、ペーパーレス化や自動化によって効率化する。また、自動化が困難な業域では、専門人材による業務支援をあわせて提供する。
(4)「ITアウトソーシング」領域では、ITインフラ、ヘルプデスク、セキュリティ対策などを一元的に提供する。日々変化する要件を整理したうえで、必要なITインフラや技術を導入する。社内サポート体制を構築し、SOC(セキュリティオペレーションセンター)を運用する。
各分野において、AIの活用も推進する。NTT Comが提供する生成AI向けのデータ構造化技術「rokadoc(ロカドック)」や、生成AI利用時のガードレール技術「chakoshi(チャコシ)」を用い、AIによる自動化の範囲と回答精度を向上させる(関連記事:NTT Com、RAG用データ構造化ツール「rokadoc」と生成AIガードレール「chakoshi」を公開)。