[事例ニュース]

伊予銀行、CRMデータと生成AIで営業を高度化する実証実験を開始

2026年7月8日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

伊予銀行(本店:愛媛県松山市)は、CRMデータを活用した生成AIによる営業支援の実証実験(PoC)を2026年10月から同年11月にかけて実施する。これまで蓄積してきた顧客情報・営業情報と生成AIを活用し、顧客提案の品質と業務生産性を高める。共同でPoCに取り組むSIベンダーのTISIが2026年7月8日に発表した。

 伊予銀行は、CRMデータを活用した生成AIによる営業支援の実証実験(PoC)を2026年10月から同年11月にかけて実施する。これまで蓄積してきた顧客情報・営業情報と生成AIを活用し、顧客提案の品質と業務生産性を高める。SIベンダーのTISIと共同で取り組む。

 本部・支店の営業行員が検証用アプリケーションを使い、顧客への提案に必要な案件・交渉内容の要点や、ネクストアクションの検討材料を収集する(表1)。生成AIの出力結果が営業行員の顧客理解を深めて適切な営業アプローチの支援につながるかを検証する。将来的に、現行CRMへの実装などを検討する。

表1:CRMデータを生成AIを組み合わせた営業支援システムのユースケースと期待効果(出典:TISI)
No. 生成AIの検証カテゴリ ユースケース 期待効果
1 現状把握・仮説立案サポート 顧客情報の要点をまとめて確認 売上高や取引額などの顧客概況や顧客ニーズの理解に費やす準備時間を短縮
2 案件・交渉内容の経緯を要約し、解説 売上高や取引額などの顧客概況や顧客ニーズの理解に費やす準備時間を短縮
3 提案サポート 案件・交渉の経緯から参考事例として類似案件を抽出 業種や企業特性、取引傾向などを踏まえた類似案件を活用し、提案精度を向上
4 ネクストアクションとして想定されるToDo、ヒアリングすべき情報を収集 提案活動を行う上で必要な思考プロセスを補助する役割として活用

 図1は、実施イメージである。確認したい法人の顧客情報や提案活動に関する質問をチャット画面に入力すると、生成AIが回答を出力する。

図1:CRMデータと生成AIを組み合わせた営業支援PoCの実施イメージ(出典:TISI)
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 検証用アプリケーションで活用するナレッジデータには、CRMシステムなどに蓄積した顧客情報や営業情報を利用する。検証端末と生成AIは閉域ネットワークで接続し、金融機関のセキュリティポリシーに則った環境を構築する。

 評価の観点は、以下の通りである。利用者アンケートや生成AIの実行ログを用いて評価を実施する。

  • 妥当性:正当性や一貫性、包括性など
  • 可読性:理解のしやすさなど
  • 即時性:応答時間など
  • 安全性:誤情報の出力・コンプライアンスへの配慮など
  • 効率性:準備時間の短縮、提案精度の向上など
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