デジタルアーツは2026年7月8日、URLフィルタリングソフトウェア「i-FILTER」に「ファイル無害化オプション」を追加すると発表した。同年10月から提供する。Web経由でダウンロードまたはアップロードするファイルに含まれる危険要素を除去し、安全化したファイルを利用者に受け渡す。同オプションの料金(税別)は、1ユーザーあたり月額200円。
デジタルアーツの「i-FILTER」は、Webプロキシサーバーとして動作するURLフィルタリングソフトウェアである。オンプレミス版とクラウド版の「i-FILTER@Cloud」を提供している。業務と関係のない、もしくはセキュリティ上危険なWebサイトへのアクセスを防ぐ(関連記事:URLフィルタリング「i-FILTER」、生成AI向けセキュリティ機能で送信データのマスクなどが可能に)。
今回、「ファイル無害化オプション」を追加した(図1)。2026年10月から提供する。Web経由でダウンロードまたはアップロードするファイルに含まれる危険要素を除去したうえで再検査を行い、安全性を確認したファイルのみを利用者に受け渡す機能である。
図1:Webプロキシ型URLフィルタリング「i-FILTER」に追加した、ダウンロードファイル無害化機能の概要(出典:デジタルアーツ)拡大画像表示
Office、PDF、RTF、ZIP・RAR、TAR/CABや画像ファイルなど、業務で利用頻度の高いファイル形式を対象に、マクロやスクリプト、埋め込みオブジェクトといった危険要素を除去する。対象とする形式は順次拡大する予定である。
同社は以前より、セキュリティ機能に注力したメール中継サーバーソフトウェア「m-FILTER」において添付ファイルの無害化オプションを提供している。今回、メール添付ファイルに加え、Webでのダウンロード・アップロードファイルも無害化の対象とした(関連記事:パスワード付きZIPも強制検査、デジタルアーツが「m-FILTER」のメール無害化機能を強化)。
同社が想定する主なユースケースは、以下の通りである。
- Webから取得する申請書、資料、添付ファイルを、危険要素を除去した後に受け渡す
- クラウドサービスやファイル共有サービスからダウンロードする時に無害化する
- Webフォームやクラウドサービスへのアップロード時に無害化する
- USBメモリーなどの可搬媒体の代わりにWeb経由で外部組織とファイルを授受する
デジタルアーツはこの領域における動向の1つに、総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を挙げる。外部から取り込むファイルの安全な取り扱いを求める同ガイドラインでは、インターネット接続系からLGWAN接続系へとファイルを取り込む際の対策として、テキストの抽出、画像PDFへの変換、サニタイズ処理、未知の不正プログラムの検知・実行防止機能などを示している。
「自治体・公共団体や重要情報を取り扱う組織では、USBメモリーなどの可搬媒体の利用を制限し、クラウドサービスなどWeb経由でのファイル授受への移行が進む可能性がある。一方、ファイルの授受経路がUSBメモリーからWebに変わっても、外部から取り込むファイルに含まれるマクロやスクリプト、埋め込みオブジェクトといった危険要素への対策は必要である」(同社)
デジタルアーツ / URLフィルタリング / Webセキュリティ / ファイル無害化
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