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URLフィルタリング「i-FILTER」、生成AI向けセキュリティ機能で送信データのマスクなどが可能に

2023年11月13日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デジタルアーツは2023年11月13日、URLフィルタリングソフト「i-FILTER」の生成AI向けセキュリティ機能「AIチャットフィルター」に4つの新機能を追加した。ChatGPTなどの生成AI利用時の情報漏洩リスクを下げる機能で、今回、生成AIから得た応答メッセージのログ取得機能、生成AIへの質問に含まれる特定の単語をマスクする情報漏洩機能、個人情報や機密情報に該当するメッセージの送信ブロック機能などを追加した。

 デジタルアーツの「i-FILTER」は、Webプロキシサーバーとして動作するURLフィルタリングソフトウェアである。オンプレミス版とクラウド版の「i-FILTER@Cloud」を提供している。業務と関係のない、もしくはセキュリティ上危険なWebサイトへのアクセスを防ぐ関連記事URLフィルタリング「i-FILTER@Cloud」のCASB機能を強化、利用状況をGUIで表示)。

図1:ChatGPTなどテキストを生成するAIサービスを使う際の情報漏洩リスクを下げる「AIチャットフィルター」の機能一覧(出典:デジタルアーツ)
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 2023年8月には、i-FILTER/i-FILTER@Cloudで利用するセキュリティ機能「AIチャットフィルター」をリリースした。利用ログの記録や送信メッセージのフィルタリングにより、生成AIサービス利用時の情報漏洩を防ぐ(関連記事URLフィルタリング「i-FILTER」、ChatGPTなどAIチャット向けのセキュリティ機能を追加)。

 AIチャットフィルターはリリース当初から3つの機能を提供していた。(1)「AIチャットログ(送信メッセージ)」機能は、いつ、だれが、どんなメッセージを生成AIに送信したかや、ブロックした単語を表示する。(2)「フィルタリング」機能は、機密情報にあたる特定の単語を含んだメッセージの送信をブロックする。(3)「警告画面表示」機能は、生成AIの利用時に機密情報漏洩などに注意が必要なことを伝える警告を表示する。

 今回、4つの新機能を追加した(図1)。(5)「AIチャットログ(応答メッセージ)」機能は、生成AIの応答メッセージをログとして保存・管理・表示する。送信/応答メッセージの両方のログを取得して、詳細に利用状況を把握できる。

 (6)「マスキング送信」機能は、事前に設定した特定の単語をマスキングして生成AIに送信する。ブロックせずにテキストを置き換えて送信でき、利便性を維持しながら情報漏洩リスクを下げられる。

 (7)「単語テンプレート」では、ブロックすべき単語を推奨する。AIチャットフィルターを導入する際の設定の負担を減らす。

 (8)「DLPスキャン」は、生成AIへの送信内容をDLPスキャンすることで、個人情報や機密情報に該当する恐れのあるメッセージの送信をブロックする。マスキング送信と組み合わせて利用することで、入力した内容が個人情報や機密情報だと検知した場合、自動的に該当箇所をマスキングさせてメッセージを送信することができる。

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デジタルアーツ / URLフィルタリング / 生成AI / i-FILTER / DLP / 情報漏洩対策

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