ITコンサルティング、ASP開発などITサービス事業を手がけるエム・アイ・ティー(MIT)は、BI(ビジネスインテリジェンス)製品「Panorama NovaView」の開発・販売元であるカナダPanorama Softwareとの間に日本総代理店契約を結び、2009年1月からPanorama NovaView日本語版のテストマーケティングを実施してきた。今回、業務用パッケージソフト販売のOBC(オービックビジネスコンサルタント)、アテネコンピュータシステムと国内での販売代理店契約を結び、4月初旬より、中堅・中小企業向けに本格販売することを発表した。
Panorama NovaViewは、世界30カ国1500社以上の企業で採用されているBI製品。BIとは、企業内の各種データを蓄積・分析・加工して経営計画や企業戦略に活用する手法のことで、BI製品を導入すると、必要なときに必要なデータを自在に分析して、コスト抑制や収益構造の改善といった経営戦略に活用することが可能となる。発表によれば今回、5.5にバージョンアップされたPanorama NovaView日本語版では、これまで国内で販売されているBI製品にはない、以下のような特徴を備えているという。
(1)マウス操作だけでデータ分析とレポーティングが可能
同製品の一番の特徴は「使いやすさ」であり、すべての操作をマウスだけで実行できる。画面上の分析の軸(スライサ)は、ドラッグ&ドロップですばやく変更でき、ドリルダウン&ドリルアップ&ドリルスルーといったマウス操作も可能。データを分析後、マウスのクリックひとつでレポートを作成可能な「スマートレポーティング」機能もある。
(2)データの下位層の異常値も発見できる「バブルアップ機能」
画面上のデータには表示されない、下位層に隠れた異常値も、アラームとして示すことができる。上位画面の数値を表示しただけでどこに問題点があるかを発見できる「バブルアップ機能」は、国内製品ではPanorama NovaViewだけが持っている特徴。
(3)「Excel連携機能」でデータをリアルタイムに更新
Excelを使ったデータの更新、分析、レポート作成が可能で、Excelファイルを保存して次回利用する際には、自動的にデータが更新される。Excelは多くのユーザーにとって使い慣れたソフトであるためすぐに使いこなすことができ、Panorama NovaViewの導入に際し新しいトレーニングがほとんど必要ない。
また、BI製品では、サーバーライセンスとアクセスライセンスの組み合わせによる料金制が多いが、Panorama NovaViewは、利用するクライアントの数で料金を決める「クライアントライセンス制」をとっている。1ライセンスから購入でき、複数拠点対応も可能。バージョンアップもライセンス追加の費用がかからないので、企業のTCO抑制に大きく貢献できるとのこと。導入コストの目安としては「5クライアント100万円」。2009年4月まで、「50%オフキャンペーン」を展開している。
MITは今後、さらに数社とパートナー交渉を進めるとともに、OEM販売や機能アップのためのバージョンアップにも取り組んでいく。また、大企業だけでなく中堅・中小企業に向けても積極的に導入を図り、3億円の売上を目指すとしている。
「Panorama NovaView」製品サイト
http://www.novaview.jp/
エム・アイ・ティー
http://www.mit.co.jp/
Panorama Software
http://www.panorama.com/