[新製品・サービス]
NRI、「Senju Operation Conductor Ver.10.0」と「Senju Service Manager Ver.10.0」の販売を開始
2009年6月2日(火)IT Leaders編集部
野村総合研究所(NRI)は2009年6月1日、統合システム運用管理ツール「Senju Family」のうち「Senju Operation Conductor」、「Senju Service Manager」のバージョンをアップし、それぞれの「Ver.10.0」の販売を同日より開始すると発表した。
「Senju Operation Conductor」は、システム運用業務を支える、統合システム運用管理ツール。「Senju Operation Conductor Ver.10.0」は、これまでオペレーターが手順書に従って実施していたシステム障害時の診断・復旧作業を、システム上で自動で実行することが可能となった。
また、仮想環境におけるシステムを一元的に監視・運用・管理することが可能となり、仮想環境での複雑なシステム障害時の作業ミスを防止し、復旧作業を迅速に行うことが可能。同製品はエージェントレスでの導入が可能なため、既存のシステム環境に大幅な変更を行う必要がない。同製品の価格は最小構成で50万円(税別)~。
「Senju Service Manager」は、ITILプロセス実践を支援するWebベースのサービスデスクツール。「Senju Service Manager Ver.10.0」では、ITIL準拠の分析機能を強化し、運用処理中に発生したイベント履歴などをグラフや図表形式で出力することを可能にした。この機能により、ITサービスの提供状況や課題の可視化と、ITILに準拠したITサービスの品質向上とコストの最適化が可能になった。同製品の価格は最小構成で380万円(税別)~。
「Senju Operation Conductor Ver.10.0」と「Senju Service Manager Ver.10.0」のおもな新機能は以下のとおり。
▽「Senju Operation Conductor Ver.10.0」おもな新機能
- メッセージアクション
発生したメッセージ(イベント)の切り分けを行い、切り分けた結果に応じた複数パターンの対応を自動で実行することが可能。 - ランブックオートメーション(Run Book Automation)
システム障害時の診断・復旧作業、サーバ維持管理作業など、これまで手順書に従ってオペレーターが実施していた作業を、システム上で自動実行することが可能。 - VMware監視と制御機能
障害などのイベント発生時に、発生箇所の把握が難しいVMware ESX Serverおよび仮想サーバにおいて、各種リソース情報の一元監視・管理が可能。同時に、VMware ESX Serverの電源のオン/オフ、仮想サーバの起動/停止などの制御・管理が可能。
▽「Senju Service Manager Ver.10.0」のおもな新機能
- データ分析機能
障害(インシデント)等に関する蓄積されたデータの分析が可能。分析条件をあらかじめ用意された分析定義から選択することで、簡単に分析レポートが作成可能。 - ワークフローの強化
ワークフローの差し戻し設定や、ワークフローの途中で、添付ファイルなどの編集作業可否の設定が可能。これによりワークフローが複雑な場合でも、適切なフローの登録が可能。
同社は今年度、「Senju Operation Conductor Ver.10.0」を70社、「Senju Service Manager Ver.10.0」を30社へ導入することを目指しているという。
野村総合研究所
http://www.nri.co.jp/