マイクロソフトは2009年6月3日、「Microsoft Online Services (MOS)」の販売戦略の強化を発表した。骨子は、「ソリューションパートナー」と呼ぶ外部パートナーによるMOS連携製品・サービスの提供と、ソリューションパートナー向け支援体制の強化の2点だ。
「Microsoft Online Services (MOS)」は、マイクロソフトが2009年4月27日に開始したサービス。メールサーバー製品のExchange Serverとファイル共有サーバー製品のSharePoint Serverの機能をそれぞれサービスとして提供する「Exchange Online」「SharePoint Online」のほか、インスタントメッセージの「Office Communications」、Web会議の「Office Live Meeting」の4つのオンラインサービスで構成する。これらの統合版として「Microsoft Business Productivity Online Suite (BPOS)」も用意している。
発表会では4社のベンダーが登壇し、MOS連携機能を盛り込んだ新製品を披露した。
モバイル向けソフトウェア開発のビービーシステムは、携帯電話からメールにアクセスできるソフトの新版「ExLook Infinity」を発表。Exchange Onlineと連携し、外出先から社内メールの閲覧や返信、スケジュール確認といった操作を可能にする。新機能として、メールの未読件数やスケジュールを一覧表示できる「ExLook Today」を追加した。当面はパッケージ版のみの提供だが、「サービスとしての提供も検討している」(同社ビジネス戦略本部コンシェルジェグループリーダーの斉藤勝美氏)という。
PFUは、同社の小型スキャナ「ScanSnap」(写真1)に、SharePoint Onlineとの連携機能を同年11月に追加すると発表した。ScanSnapでスキャンした文書を、専用クライアントソフトからワンタッチでSharePoint Onlineに転送し、複数の社員で共有可能にする。
写真1:PFUの小型スキャナ「ScanSnap S510」(出典:PFU)拡大画像表示
文書管理システム開発の日本デジタルオフィスが市場投入するのは、電子カタログ作成ソフト「DO! BOOK」。SharePoint Onlineと連携し、オンラインにアップロードした複数のPDFファイルをまとめて電子カタログを作成できる。マイクロソフトの画面表示技術である「Silverlight」を利用して、画面の拡大縮小や画像の切り取りなど、直感的に操作できるのが売りだ。
マイクロソフト製品へのデータ移行ソフトを開発するクエスト・ソフトウェアは、Lotus NotesからExchange Onlineへのデータ移行ソフト「Notes Migrator for Exchange」を発表した。専用サーバーを介して、既存のLotus Notes上のメールやアドレスといったデータを抽出・形式変換してExchange Onlineへ移行する。既存システムに変更を加える必要はない。
これらパートナーの製品は、マイクロソフトが公開するOnline Services連携のための専用Web APIを利用して開発している。APIの仕様は単体製品のExchange Server、SharePoint Serverのものに準拠しているため、「ソリューションパートナーは新たにAPIを習得する必要なく連携製品・サービスを開発できる」(マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部ビジネスオンラインサービスグループ部長の磯貝直之氏)という。
同社は、ソリューションパートナーへの支援策を併せて発表した。支援策は大きく分けて、(MOS連携製品・サービス開発の技術支援を電話・メールで有料提供(認定パートナープログラム参加パートナーは一定期間無償提供)、Web APIのオンライン技術文書を日本語化、顧客向けにソリューションベンダーの製品・サービスをまとめたカタログを公開するの3つ。
ソリューションパートナーは、今回発表した4社に1社を加えた5社からスタートする。パートナーの数に関しては「具体的な数値目標は設けない。あくまで質を重視し、ユーザーのニーズに合った製品・サービスを提供していく」(磯貝氏)。ソリューションパートナーが、MOSの販売パートナーとなるかは「パートナーが契約を締結するかどうかであり、パートナーの意思次第」(磯貝氏)としている。
Microsoft / Office / Office 365 / Microsoft 365 / SaaS / Exchange / PFU / スキャナ / 協業・提携
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