[node:1175,title="前回",unavailable="前回"]までお読みいただいた方には、BPMの概略について理解していただけたことと思います。すでに自分の企業ではBPMに取り組んでいるという方もあれば、これからという方もいるでしょう。どちらであっても今後の進め方を正しく決めるためには、まず現状での皆さんの立ち位置を正確に理解しておく必要があります。本章では、このためのBPM診断を用意しました。
1. 設問
ここでの設問は、経営に携わる人あるいは経営企画部門の人を前提にして組み立てられています。直接関係していない分野で答えにくいものもあるかも知れません。その場合にも設問の主旨を理解していただき、組織内あるいは企業内で少しでも「やっている」と判断したら、質問の細部にこだわらず“Yes”と回答してください。
それでもこういった質問の性格上、解答する人によって結果がかなり異なることが考えられます。皆さんの企業の実情をより正確に知りたいのであれば、この質問に複数の人から答えをいただいてください。そして、その結果からそれぞれの質問に対するYes/Noを(多数決になりますが)決定してください。その際、匿名にて回答をいただくのも効果的かも知れません。この設問に対する回答結果から、現状の皆さんの立ち位置が見えてくることになります。
さて、結果はいかがだったでしょうか。
実はここでの診断は、組織としてBPMを実施するための準備がどの程度できているかという、企業の「BPMに向けての組織の成熟度」を測ることを目的に、7つの評価軸により組み立てられています。7つの評価軸とは以下の通りです。
会員登録(無料)が必要です
- BPM実践事例3:三技協─「業務構造」「プロセス」「マニュアル」の可視化/共有化で企業変革(2011/05/20)
- BPM実践事例2:リクルート─「じゃらんnet」を支えるバックオフィス業務の効率化(2011/05/06)
- BPM実践事例1:日産自動車─業務をいかに標準化するか(2011/04/22)
- 総論:理論から実践へ、事例で学ぶ取り組みのポイント(2011/04/15)
- BPMの今後の方向性・可能性(第6章)(2009/10/09)