[BPM ビジネスプロセス革新実践ガイド]

BPM実践事例3:三技協─「業務構造」「プロセス」「マニュアル」の可視化/共有化で企業変革

2011年5月20日(金)ビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)

BPM ビジネスプロセス革新ガイド・事例編業務改革・改善の有効な手段であるビジネスプロセスマネジメント。いくつかの企業の事例から、ビジネスプロセスマネジメント実践の勘所を探る。

三技協は、資本金2億9660万円、従業員数1000人超の、情報通信のエンジニアリングサービス会社です。1965年の会社発足以来、売り上げの90%以上を大手通信メーカー及び同社グループ会社の下請け業務が占め、国内外の通信インフラに関わる機器の現地据付工事や調整、保守事業を行ってきました。

1990年に入り、前職(ソニー)を退職して創業者の父親から三技協を引き継いだ仙石 通泰氏は、あまりの企業体質の違いに愕然とします。「このままでは会社が駄目になる。何とかしなければ」との思いから、様々な改革に着手しました。その1つが、2000年からスタートさせた業務の「可視化」「共有化」です。

社員は、下請け/孫請けからの脱却を目指したいという意識は以前から持っていました。ですが、自社が置かれた市場を分析したり、将来構想や事業戦略を描いたり、自らが事業を開拓していくといった、視点や実行プロセスが欠如していました。

プロジェクトの内容と効果・成果

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