ビジネス本やノウハウ本、小説などジャンルを問わず、年間250〜350冊ほど読みます。通勤中の電車の中など、すきま時間を見ては読んでいます。いつもかばんに2〜3冊入れていて、そのときの気分や状況で選ぶんですよ。3分しかなければノウハウ系、まとまった時間をとれるなら小説、といった感じです。
ビジネス本やノウハウ本、小説などジャンルを問わず、年間250〜350冊ほど読みます。通勤中の電車の中など、すきま時間を見ては読んでいます。いつもかばんに2〜3冊入れていて、そのときの気分や状況で選ぶんですよ。3分しかなければノウハウ系、まとまった時間をとれるなら小説、といった感じです。
よく、古本屋を利用します。随分前に出版されて、今では手に入らないような古い本との出会いがありますから。ただ、このところ通勤経路に古本チェーン店が増えましてね。店によって品ぞろえが違うので各店を定期的にチェックするんですが、おかげで大変なことになっています。目についた本をどんどん買ってしまって、読むのが追いつかないんですよ。今、自宅には未読の本が1000冊以上、段ボールの中で眠っています。ええ、家族に「なんとかして」と怒られています(笑)。
最近、「方式設計」について毎日考えています。方式設計とは、ハード・ソフトのアーキテクチャや実装方針を決定する技法のこと。それで気づいたのは、ウィトゲンシュタインが「論理哲学論考」で述べていることは、この方式設計の重要性につながるということです。この世にあるものはすべてオブジェクトであり、それを捨象してモデル化し説明するのが言語である。ウィトゲンシュタインはそう言います。ITに携わる人は必読の1冊だと思います。と言っても、この話に乗ってくれる人は、まだ2〜3人しかいませんが(笑)。
早稲田大学と関東学院大学のラグビー部は、2001年から6年連続で大学選手権決勝で顔を合わせ、死闘を繰り広げました。両チームを当時率いていた監督2人の対談をまとめたのが、 「清宮克幸・春口廣対論 指導力」です。
学生スポーツは、毎年メンバーが変わります。つまり、1年でチームを作り直さなければならないわけです。そんな厳しい条件下で、2人の指導者はどのようにメンバーのモチベーションを高めたのか。両氏が、様々なエピソードを振り返りながら語っています。私のようなラグビー好きにはたまらない1冊ですが、そうでない人もチーム作りや部下の育成という観点で非常に参考になるはずです。
ジャンルは問わないと言いましたが、好きな作家の作品を集める癖があります。SFが多いですね。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」で有名なフィリップ・K・ディックとか、J・G・バラードとか。駄話系のイアン・ワトソン、与太話系のバリントン・J・ベイリーも好きな作家です。SFの基本を押さえてよく練られた構成のなかに、1つの大きな与太がまじっている。そんな切れ味のいい作品が好きですね。
駄話系・与太話系と言えば、日本のSF作家たちの書き下ろし作品集である「SFバカ本」のシリーズもおすすめです。どの作品も“SF魂”が炸裂していて、読んでいて本当に楽しいです。書き手も、さぞ楽しんで書いたんでしょう。実は、この「宇宙チャーハン篇」は今では入手困難です。でも、表紙が写真映えするでしょ?(笑)
- ルートウィヒ ウィトゲンシュタイン 著、中平 浩司 訳
- ISBN:978-4480089205
- 筑摩書房
- 882円
- 松瀬 学 著
- ISBN:978-4334033453
- 光文社
- 840円
- 松田雅幸(まつだ まさゆき)
- セガ コーポレート本部 情報システム部 部長
- 1982年、コンピューターサービス(現CSKシステムズ)に入社し、1985年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)に出向。1998年、同社に入社した。これまで26年、一貫して社内システムの企画・設計・開発・導入・運用に携わっている。
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