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「2010年以降にIP電話が急伸、テレビ会議の使い勝手も向上」─ネットワンがUC市場を展望

2009年10月30日(金)IT Leaders編集部

「レガシーPBXは、2010年度から2011年度にかけて終焉を迎える。急速にIP化が進む」―。SIベンダーのネットワンシステムズは2009年10月30日、同社が手掛けたユーザー事例から見えてきた、音声や映像を含めた企業コミュニケーションの動向を明らかにした。同社において現在40~50億円規模のユニファイド(複合型)・コミュニケーション関連事業は、3年後には2~3倍に増えるという。

 電話のIP化は、ユニファイド・コミュニケーションを加速する。「IP電話だけを導入するケースは少ない。会議システムなど何らかのアプリケーションと組み合わせて導入するユーザーがほとんど」と説明するのは、営業推進本部技術部長の松本陽一氏。現在の企業は、1人の社員が処理する仕事量が従来と比べて大幅に増大しており、ITを活用したコミュニケーションの効率化が必須となっている。「ある企業では仕事時間の50%をコミュニケーションに費やしていた。そのうち9割は成果の出ないコミュニケーションだった」(同氏)。

 ネットワンシステムズの既存ユーザーの例では、実は現在でも全体の8割がレガシーPBXを使い続けている。「国内製造業の多くは、不況の影響でPBXのIP化に待ったをかけられた格好」(同社)。ところが、この状況は今後急速に変わり、3年後には6~7割がIP化されていると同社は推測。IDC Japanの調査でも、ユニファイド・コミュニケーションの市場規模は、2009年の1962億円から2013年の2352億円まで年率4.7%で成長する。

テレビ会議のバリエーションが広がる

 同社のユーザーのうち、ユニファイド・コミュニケーションのシステム構築案件として特に需要が高いアプリケーションは、(1)テレビ会議、(2)携帯電話、(3)ポータル・ソフトの3つの分野である。

 (1)テレビ会議では、主流は大きく4つの選択肢に分かれる。1つ目は、既存の会議室に設置するテレビ会議システムの高解像化(1080P)である。2つ目は、テレプレゼンスに代表される、複数の大型ディスプレイを用いた本格的な専用システムである。3つ目は、ノートPCや携帯電話上で動作するWeb会議ソフトである。4つ目は、電話端末と一体化されたテレビ会議システムである。

 一方、(2)携帯電話では、通話料金を削減する工夫や、社内情報にアクセスする端末としての利用方法、Web会議への参加手段、といった案件が多い。(3)ポータル・ソフトは、IM(インスタント・メッセージング)をベースに、プレゼンス(在席確認)やWeb会議など各種のコミュニケーションを統合したもので、米Cisco Systemsや米Microsoft、米IBM(Lotus)などのツールを導入する案件が増えている。

ユニファイド・コミュニケーションの需要動向について説明するネットワンシステムズ営業推進本部技術部長の松本陽一氏
写真 ユニファイド・コミュニケーションの需要動向について説明するネットワンシステムズ営業推進本部技術部長の松本陽一氏
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